不妊治療って夫婦で話し合って価値観をすり合わせていく作業なんだという話
前回、不妊治療の辞め時について書きましたが、そのあと経験上言いたい事が少し湧いてきたので書き記します。
妊娠をゴールにするから辞められない
不妊治療をしていると辞め時が本当にわからなくなります。
妊娠するために行っているわけですから妊娠しないことには辞められないと思うのです。
正直ご夫婦で気が済むまでやり通せばいいとは思いますが、ずっと続けられるものではありません。
ですから必ず辞め時を決めておかなくてはいけません。不妊治療をしないことは後悔になりますが、続けることも後悔になることもあります。どこかでご夫婦が納得できる場所を作っておきましょう。
不妊治療は夫婦の話し合いというのは非常に重要で、話し合いによってお互いの価値観をすり合わせていく作業でもあると思います。
子供を諦めるという選択
子供を諦めないといけないと分かった時、自分だったらどんな感情になるのだろうか。男だろうが女だろうが、狂ったように泣くのかもしれない。涙も出ず、ただ呆然として何もやる気が起きなくなるのかもしれない。
おそらく子供を諦めるきっかけになるのは金銭・心・身体の3つへの痛み全てが、あるいはいずれかが許容範囲を超えた時だと思う。そんな時にふと、「もう諦めよう」という気持ちになるご夫婦が多いのだと思う。
諦めるということはとても勇気が必要なことだし、受け入れられた人を尊敬すらする。ただ本当の意味で受け入れた人は限りなくゼロに近いのだろう。
ふとした瞬間や数年後、やはり諦められない気持ちが湧いて出てしまうのが人間だと思うからだ。
子供を諦めたご夫婦は不幸かと言われればそうではない。子供がいない人の特権として自由なお金と時間がある。逆に子供がいるご夫婦は幸福かと言われればそうでもない。子供がいることでしがらみも増える。
何を良しとし、何を悪しとするかもまた夫婦次第。
結局、夫婦で話し合って決めた着地点が一番納得できる場所になる。
あなたは何故子供が欲しいの?
それでもやっぱり子供は欲しいですよね!
諦めたくはありませんよね!
では、あなたは何故子供が欲しいのですか?
それが普通だから?
後継ぎが欲しいから?
ずっと2人だけじゃつまらないから?
親が絶対に産めとうるさいから?
ただなんとなく?
私はあなたをパパにしてあげたいの。
俺はお前をママにしてあげたい。
だから諦められない。
ここで投げ出したくない。
だからできることを可能な限りしよう。
夫婦二人で。