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52歳 バツ2男と高校野球(その2)

52歳、バツ2男 2回目の離婚を機に新しいことにチャレンジしたい
と言う思いからユーチューブで自分のチャンネルを開設!
好きなアニメのシーンを刺繡する動画配信を公開中!
次にnoteを始める「文章を書くと人は成長できる」と言う言葉を
信じて、こんなダメダメ50代男でも成長できるのか?実践中!

前回は・・・
子供の頃から憧れていた高校野球!
高校生になり
いよいよ夢の甲子園に向け一歩踏み出す!
が・・・しかし・・・現実は、そんな甘いものではなかった・・・
日々、筋トレと走りっぱなしのメニューでヘトヘト・・・
そして、その後に待ちかまえる先輩からのシゴキ・・・
入部してからの3~4ヶ月を
あらましに書きました!
(実は細かいことまで言いいだしたらまだまだある・・・理不尽な
 言いがかり、雨練(雨の日の練習)の辛さ・・・ちょっと記憶が、あいまいになってきているので省きました・・・)

そして前回からの続き

3年生の最後の試合も終わり、いよいよ夏休み・・・
めちゃくちゃ憂鬱・・・

言うても、今までは授業があっての放課後の時間
辛い練習でも、3,4時間もしていれば日が暮れてきて、
あたりは薄暗くなっていく・・・
練習は続くが、精神的に もうすぐ家に帰れる と言う気持ち
になり、それだけでもうひと頑張りできた!

夏休み~?
朝から・・・日が暮れるまで・・・・
どんだけ時間があるんじゃい!!!!!!!
しかも真夏の炎天下!
考えただけでも怖ろしい・・・

どこの高校もそうであろうが夏休みは地獄だ!!
僕自身が今この歳になって、振り返ってみても
夏休みの記憶は暑い日差しの中・・・
汗だくになって練習、試合している思い出しかない

この夏休みこそ、最も 「辞めたい」 衝動の駆られる・・・
一つ壁の向こうは・・・
夏休みと言う「夢の楽園」が謳歌されている世界が広がっている

少しでも気が緩むと、あっと言う間に、その世界の魅力に引き込まれて
しまう・・・毎日が葛藤の日々・・・
海・・・いいな~
プール・・・いいな~
一日中家で、ぼ~っとしている・・・いいな
友達の中には彼女つくってデートしているヤツもいる・・・いいな~
(クラスで2,3人いるもんな~夏休み中に童貞卒業するヤツ)


話を戻しま~す・・・

夏休み中に県内の公式戦が控えている!
3年生が抜けて新たなチーム作りが始まる

当然だが1,2でのチーム作り・・・
あの俺達をシゴキまくっている2年とチームワークなんて・・・
ないないない・・・ありえない(心の声)

俺達自身、筋トレ&走りっぱなしメニューが永遠に(大袈裟)続くと
思っていたから、「チーム作り」なんて別次元の話と思っていた・・・

ところが・・・

なんと・・・筋トレ&走りっぱなしメニューが無くなりました・・・

えっ!  うそっ・・・
運動靴じゃなく、しっかりスパイク履いてる・・・
手にはグローブはめてる・・・
ボール・・・あの硬式の・・・
縫ったり、消しゴムで擦るじゃなくて・・・投げてる~
キャッチボールしている~
めっちゃ感動!・・・野球してるよ~(心の声)・・・涙


夏休み・・・まず1年生の仕事は水撒きから始まる
消防が使う ぶっといホースで撒きます・・・水圧がすごいので
5,6人で支えながら(結構重い)まんべんなく撒いていきます

午前練習、弁当持参、午後練習・・・ざっくりこんな感じです
みっちり野球漬けの日々・・・
そして練習試合!練習試合!練習試合!
遠征!遠征!(もちろん県外)
逆に遠征に来てもらう(県外からの招待練習試合)

チーム編成・・・
おおかたは2年生が、そのまま繰り上がりレギュラーポジション!
これは当たり前!
(実力的にもレギュラーを獲る2年生には納得)
問題はここから・・・・いかにして残されたベンチ入りのメンバーに
1年生が何人選ばれることができるか!
ここは2年生の補欠組と1年生の優秀組のガチの勝負!

で・・・ここで言っておきたい!
どの高校もそうだと思うが・・・何年かに一人、二人の逸材と呼ばれる
規格外の超高校級の1年生が入ってくる年がある
(強豪校は毎年、そう言う1年生が来るのかもしれないが・・・)

我が校も今年はそう言う年だった・・・
まさに超高校級と呼ぶにふさわしい・・・凄いヤツがなんと2人も・・・
前回も言ったが、我が校はこの当時はまだそれほど強くもなく
(ベスト8を争う感じの16圏内の実力・・・勝手な自己分析)
(今は数回甲子園にも出場し、毎年優勝候補の挙げられるような強豪校
 になっています)(プロ野球選手も出ています)
もっと強い高校からの誘いもあったろうに・・・
野手と投手!・・・将来の4番とエース  もうこの時点で確定だ!
もちろん2人とも俺達、普通の1年生とは別メニュー
俺達が筋トレや走りでゲロ吐いている時に2,3年生のレギュラー組
と一緒にフリーバッティングやピッチングをしていた!
(当然のごとく3年生の最後の試合にも1年生ながら背番号をもらい
 ベンチ入りしていました・・・俺は声を枯らすのに奮闘中・・・)
だからと言って ネタんだこともなければ、ヒガんだこともない・・・
なぜなら実力がケタ違いだからだ!疑う余地が全くない!
俺達が走っている外野の奥のコースまでフリーバッティングで打った
打球が飛んでくるのだ・・・ありえねー

スラッガーの方はあだ名はノンちゃん・・・実は小、中学校と知っている
同じ地区の学校だから常に対戦相手として戦ってきた・・・
小、中学校ともエースで4番だった・・・勝ったことがない
ホームランを何本打たれただろう、僕は内野手で
ノンちゃんの打球を何度見上げては、そして外野の奥に消えていく
打球を何本見送っただろう・・・
ゆっくりと俺の前を走り過ぎてゆく背中を何回見てきただろう
ピッチャーとしても優秀だった・・・まさに剛速球って感じで
当然のごとく、打てた記憶はない
小、中時代から常に、これでもかって言う程
レベルの違いを見せつけられてきた

えっ・・・・
同じ高校・・・
同じ野球部・・・
高校はチームメイトなのか・・・
高校に入り野球部に入部し、そしてノンちゃんの顔を見た時は
まずそこにビックリ・・・
(君はもっと強い高校に行くべきでしょう~)(心の声)

なんとクラスも一緒、
帰る方向も一緒なので、当然 帰りも一緒(自転車通学)
入部して最初の頃は同じ方向の同級生部員5,6人で帰っていたのだが
結局、残ったのは俺とノンちゃんだけ・・・
いつも日の暮れた夜道を二人、チャリンコ(自転車)で帰る
だからと言って、めちゃくちゃ仲がいいわけではない
野球もことも話すし、小、中の思い出話もするし、
先輩のムカつく話もするが、自分の中には「コイツはスゲェ~ヤツだ」
と言う尊敬の念が強いため、常に一歩引いて 遠慮して話してしまう
自分の悩みを聞いてもらったり、エロいバカ話をしたりはしない・・・
無言で帰ることもしばしば・・・でも話さないからと言って
「何か怒っているのかな~」とか気を遣うこともない・・・
今思えばとてもいい関係性だったのかもしれない
当時は、常に自分の先を行っていたので同級生だけど先輩みたいな
感覚だった(性格がめっちゃいい、ノンちゃんを悪く言う人は聞いた
ことがない、みんなに好かれていた)
先輩もノンちゃんの圧倒的な実力に何も言えない、手が出せない
状態だった・・・

当然、ノンちゃんは新チームでも即レギュラー!
1年生ながらクリーンナップを担う中心選手・・・

この時、一緒に帰りながら よく思ったのは

俺は果たしてノンちゃんと同じグランドに立てるのだろうか・・・

この時は自分がグランドに立ちプレーしている姿が全く想像できなかった


もう一人もスーパー1年生は 
あだ名はシゲ・・・全く知らなかった
なにせ市が違うので対戦することもないし、情報も届いてこない
でもシゲのことを知っている同級生が何人かいて
「○○中のシゲがきてるぞ」と、ちょっとザワついた・・・
(俺が知らないだけだった・・・)
噂によると、監督が惚れ込み熱心に足を運んで口説いたらしい

ノンちゃんと同様に始めっから俺達とは別メニュー・・・
ブルペンに入り投げ込んでいる姿は、2,3年生を押しのけ
すでにエースの風格すらあった・・・
キャッチャーミットに吸い込まれる音が違う
グランドの端でゲロ吐いている俺の耳にも聞こえてくる・・・ありえねー

そしてシゲの実力を、まざまざと見せつけられる
ゴールデンウイークの練習試合・・・県外からきた高校に先発!
なんと、いきなり完封勝利・・・
俺はたまたま、相手校のベンチ近くの後ろでファールボールを取るべく
立って試合を観ていた・・・ベンチの声が聞こえてくる
「おいっ!あのピッチャーまだ1年らしいぞ!」
「嘘やろ~1年の球、俺達打てねぇ~のかよ」

なんだ、この差は・・・
同じ1年生なのに、方や もうマウンドに上がり試合で投げている
方や グランドの外に立ちファールボールを追いかけている

そして、俺は思う・・・
シゲが投げている後ろを俺は守ることができるのだろうか?

ノンちゃん、同様 シゲにもシゴキは緩い・・・そりゃそうだろう~
俺ら平凡1年生がいくら辞めても痛くも痒くもないだろうが・・・
もし ノンちゃんや、シゲが辞めてしまったら そりゃもう大変だ!
大変どころか大事件だ・・・それは2年生も望んではいない
先生(監督)も同様だろう
この二人が戦力に加わったことで、かなり強いチームを作ることができる
と、確信しているはず・・・
それがもし先輩のシゴキが原因でこの二人が辞めてしまったとしたら・・・
こんな悔しいく悲しいことはないだろう・・・

現実に辞めてしまった同級生の中には、うまいヤツが何人もいた
少なくとも俺よりも、スゲェ~ヤツは何人もいた
なのに、みんな辞めてしまった・・・
みんな自分の実力をアピールできず、
野球の練習さえ、まともにさせてもらうこともできず辞めてしまった・・・
これは本当に、ひと昔前の高校野球の悲しい現実

あの時辞めてしまった同級生は、野球に対する思いや情熱を
どう納得させたのだろう・・・
みんな野球が大好きだったろうに・・・

高校野球に限らず、チームスポーツ全体に言えることだが
飛びぬけた才能のある選手が、1,2人居るからと言って 
1発勝負のトーナメントの大会を勝ち抜ぬいて行ける・・・
なんて甘いものじゃない
スター軍団であるが故に勝てなかったと言うこともある

勝ために必要な力って、必ずしも個々の力って訳じゃないなく
チームメイト同士の信頼であったり、監督との信頼であったり
ベンチに入れなかった選手の思いを大切にする気持ちであったり
サポートしてくれる親御さんの思いであったり
自分の体調を管理できる知識だったり
現状に満足せず常に最善を目指す向上心だったりする

我が校も
ノンちゃん、シゲのスーパー1年生の加入で確かにチーム力は
上がったのだろうが・・・
単純な足し算で試合に勝つことはできない
これが高校野球の難しいところ

対戦する高校も同じように(いや、それ以上かも・・・)
キツイ練習に耐え、チーム内で競争をし、相手チームを研究し
戦略をたてて、勝とうとしてくるのだ!

俺達だけじゃなく、野球をしている高校野球球児みんなが
甲子園を目指している!


結果から言うと
新チームを編成したこのチームでも・・・

そして、俺達が中心となったチームでも甲子園に行くことは

できなかった・・・

甲子園には残念ながら行くことはできなかったが・・・
これだけは自信をもって言える
この2年間は、甲子園を狙える強豪校と同等レベルのチームだったと・・・
特に俺達が3年生になったチームは「強い!」と評判で
かなり警戒されるようになっていた


話を戻して・・・1年生の夏休み・・・

やはり地獄・・・

炎天下のノック・・・マジで死ぬ(涙)
ティーバッティング・・・もうバット振れません!(涙)
地獄のベースランニング・・・もう無理!もう走れない・・・(涙)
試合形式のシートバッティング・・・状況判断ができずに怒られる(涙)

もう夏休みなんていらんぞ~(涙)

でも・・・しっかり野球の練習をしている・・・
今のユニフォームの泥だらけは、ダイビングしてダイビングしての泥
バッティング練習できる喜び・・・
キツイけど充実感はある!!!

あのシゴキをしていた2年生・・・
180度転換、めっちゃフレンドリー!!!(嘘だろう~)
最初は、このギャップについていけず・・・
(これは、罠だ!・・・だまされるな!)
(あとでまた「お前なめとんのか!おら~」ってなるに決まってる)

しかし、そんなことはなく、しっかりアドバイスも言ってくれたり
「あともう一歩!惜しいぞ!」・・・励ましたりもしてくれるようになる
シゴキもなくなった・・・
(怖いのは怖い・・・チンタラしていると普通に怒られる)
あんなに嫌いだった2年生だったが
少しづつチームとして考えられるようになっていく・・・

そして、なんと なんと!

僕はベンチ入りのメンバーに選ばれてしまったのだ!!!

奇跡じゃ!

僕は小柄で、体の線も細く(まだこの時は身長170なかったと思う)
練習についていくだけで精一杯だった

でもベンチ入りを目指すには何か武器をもたなくては勝負にならない
僕は守備でとことんアピールした!
取れそうにない打球でもダイビングして食らいつく!
そして「足」・・・
僕はそこそこ足が速い!
でも野球はただ足が速いだけじゃだめ・・・
ベースランニングはしっかりとした技術!
いかにスピードを落とさずにトップスピードを維持してベースを駆け回るか
これは意外と できそうでできない!
僕はこれを自分なりの研究理論の元でやっていたので、塁上では
特別、他の人よりか「速い!」と思われたのかもしれない
あと盗塁が得意で、・・・と言うより好きだった
(好き過ぎてこれも自分なりに勉強して
   自分流の盗塁成功ポイントを確立していた)
紅白戦とかで代走に出されて盗塁を成功させたのが良かったのかも

とにかく、守備要員、代走要員としてベンチ入り
どんな形であれ、ベンチ入りできるだけで嬉しい
ベンチから観る野球はこりゃ格別!!!


先程も言った通り・・・このチームで勝ち上がることはできなかったが
僕にとって来年の僕達中心のチームに成るにあたってとてもいい経験に
なった!
なぜなら・・・
すでにレギュラーのノンちゃん、シゲ・・・
そして僕を含め8人の1年生がベンチ入りしてたのだから・・・

期待は高まる・・・

俺達の時代がついにやってくる

続く・・・

子供の頃「未来少年コナン」が大好きでした!
最近なって、一気に全話見直して感動!
やっぱ面白い!
好きなシーンを刺繡しました
ぜひご覧ください

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人生まだまだ楽しんでいきます!
    お互い笑顔で頑張っていきましょう!

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