見出し画像

遅めの修学旅行 Part.3(12月エッセイ②)

 こんばんは、土曜の夜ダノです。今週のダノの表裏noteを公開します。タイトルは、『遅めの修学旅行 Part.3』です。九州旅行、完結します。

1.軍艦島

 以前も書いたことがあったが、この旅の最大の目的は「軍艦島」に行くことだ。日本でも有名な廃墟の島。今は誰も住んでいない無人島。岡山県にもいくつか無人島はあるが、意味合いが変わってくる。簡単な詳細はこのサイトを見てほしい。

 とにかく、廃墟の世界遺産だ。わたしたちは船に乗って行くという特別感と、世界遺産に上陸できるかもしれないという興奮でいっぱいになっていた。結果的には、上陸できないことになってしまって、周回クルーズという周りをぐるぐる回るだけのコースになってしまったが、致し方ない。如何せん、波が高すぎるとのことだ。船を出せない日も多いとのことなので、行けるだけマシだと思いたい。

 船に乗り込む。小さめのフェリーに乗り込んで海に飛び出す。案内の方の軽快なアナウンスを耳に乗せて、船酔いとの戦いが始まった。波の高さが10mくらいらしい。(よく覚えていないが、高かった)屋上デッキで海を眺めるthe観光客を演じたが、寒すぎた。パーカーで余裕をかましていたが、海風には通用しなかった。

 震えながら軍艦島に到着した。思ったよりも小さい。たしかに、上陸するコースと周回するだけのコースで時間が30分ほどしか変わらなかったので、そんなに見るものもないのだろう。アナウンスによると、崩壊の危険性があって、立ち入り禁止のエリアも多いらしい。桟橋まで水飛沫がかかっているくらいの波なので、上陸が厳しいことは容易に分かる。本当に廃墟だった。多分、次来る時はまたどこかが崩壊しているのだろう。

2.太宰府天満宮

 太宰府天満宮は百人一首でお馴染みだろう。

東風吹かば にほひをこせよ 梅の花  花主なしとて 春を忘るな

菅原道真

 和歌についての解説は、こちらの吉田先生のnoteが分かりやすい説明だったので、彼女にお任せしたい。

 確か、「こ」がつくのはこの札だけだったっけ?有識者カモン。高校時代、2年生の冬休み明けに「百人一首大会」があって、冬休みに暗唱できるくらいまで覚えたのが懐かしい。「な」が禁止を表す副詞で、自分のことを忘れないでって和歌だった。まあ、1日で京都から太宰府まで飛んできたというパロディー的要素も含まれているし、そんなパロディーを書いた人を、パロディーが通じない”受験”の神様だとありがたがって手を擦り散らかしているのも日本人の面白いところだ。かく言う私も、いまだに中学受験で配られた和歌付きの鉛筆を使っている。

 そんな梅の木も普通に展示してあって、一瞬見逃してしまった。イメージでは、怪盗キッドの買いに出てくるようなガチガチのガラスケースにこじんまりと佇んでいるものだったが、空気にバンバン触れさせている。受験はご丁寧に扱うくせに、その神様の和歌の登場木には敬意を払ってないらしい。

 庭園は見事だった。平日に行ったからか、新宿御苑のように混んでいないし、ゆっくり見ることができる。ゴミも浮いていないし、ちゃんと管理されている。背景の山とのコントラストも美しい。とまあ、こんな浅いコメントを残して次に進みたい。

3.もつ鍋&一蘭本店

 ホテルに到着後、相方がお疲れで寝たいと言い出したので、私は意気揚々とスターバックスカードを買いに走る。福岡限定のカードがあるのだ。100枚以上のカードを集める身としては放っておけないので、買いに走る。ちょうどホリデーシーズンの新しいカードも揃って販売されていたので、計4枚、合計5000円のスターバックスカードを購入するに至ったのである。その場でアプリに入金し、新しいホリデーのフラペチーノを飲んだ。東京の店舗からはるばるやって来たと言うとPTRさんのウケがいい。有名な芸能人と会うのかとか色々話した。福岡には博多華丸・大吉さんがいるのでは?とか思ってしまう。レギュラーを持たれていたはず。

 部屋に戻ると船酔いからある程度解放された相方と予約していた「もつ鍋 大山」に向かう。地元民ではないので、適当に検索して美味しそうな店を選んだ。もつ鍋の相場がイマイチ分かっていないので、1300円くらいと書かれていてまあ、こんなもんなら行くかと決めたわけである。2階の席に通され、メニューを渡される。安くても、一人1500円するもつ鍋を最低2人分頼まないといけないらしい。要するに、1人1オーダー以上の店なのだ。え、知らんかったわ。まじか。ただ、スーパーメトロポリタン東京の人間というオーラーを背光にして福岡に足を踏み入れたので、ここで引くわけにはいかない。一番安いもつ鍋の味噌味を2人分注文する。そうすると、「もつ鍋は完成した状態で来るので、もしよろしければ一品ものはいかがですか?」と若い店員さんが聞いてくる。多分、店舗の朝礼か何かで今日は何個売りましょう的な目標設定があったのだろう。私も接客業。まあ、同じ接客業のムジナだし、何か注文してあげるか。あと、資本主義の権化東京からきている設定なので、その余裕たらんことを見せてあげようと思い、「そうですね〜じゃあ」とかいいながらメニューを開くと、4桁の数字が私を迎い入れる。え、こんな高いの!?って表情をしてはいけない。なぜなら、東京から来たから。0.1秒くらい迷った後、結果、650円の牛もつ煮込みを注文した。安いやないかい!その後、お通したるものが登場した。え、私がよく使う串カツでんがなはお通しシステムはない。枝豆を席料として食べる。いい塩加減だ。確かに、メニューの端っこに「席料をいただきます」と書いてある。初めてのもつ鍋に舞い上がって、見逃してしまった。

 もつ鍋が到着。野菜から食べるとダイエット効果があると何かの記事で読んだので実践する。野菜が美味しい。柔らかくて食べやすいし。もつも柔らかいし、噛むと口一杯に肉汁と太る素の油が広がる。デブにはたまらん。〆の中華麺は食べる予定はなかったが、勢いで注文してしまった。これだから太ってしまうし、稼いだお金を落としてしまうのだ。

5.屋台

 字数の関係もあるし、最終日は屋台のことしか書かずに、あとは割愛したい。見たい人はインスタグラムで見てほしい。土地勘がないので、屋台が多く並ぶという天神に出向いて、いい感じの店を探す。入った店で適当に烏龍茶とおでんを頼む。「適当に見繕いましょうか?」って言葉は聞いたことはあったが、初めて使っているのを見た。言語的に合っているのかどうなのかは知らないが、屋台文化についてくる言葉なんだろう。5〜6個適当に入れてもらって、食べる。久々のおでんだ。汁も美味しいが、何より具材が美味しい。大根は口に入れたらとろけるような柔らかさだし、はんてんも分厚い。厚揚げ豆腐もよく味が染みている。

 結果、二軒はしごしてラーメンを食べて帰った。初めての福岡と長崎だったが、かなり楽しめたと思う。また色々なところに行きたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?