蔵内 淡 (くらうち だん)

2003 東京生まれ 2021- ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ在籍中…

蔵内 淡 (くらうち だん)

2003 東京生まれ 2021- ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ在籍中 BA Fine Art 2D at Central Saint Martins, University of the Arts London

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『こんにちの民藝 TODAY'S MINGEI』 日本語公式テキスト

本展では、3つの要素を並行して紹介している; 1. 本展の中心テーマである「エグさ」の感覚を誘発する、あるいは内包するオブジェクトの展示 2. その感覚の中で私たち(私と石田)が制作した作品の展示. 3. 「エグさ」の本質を解明し、説明する試みとしてのこのテキスト. 世界を偏見なしにフラットに見る 自分が他の惑星から来た地球外生命体だと想像してほしい。この世界の社会や人々をどう思うだろうか?おそらく、目にするものすべてを奇妙に感じるだろう。我々は、留学という経験をすること

    • 時間を描く: 河原温と同時代の象徴の領域についてーPainting Time: On Kawara and His Contemporaries in the Realm of Symbols

      筆者:蔵内 淡 (Dann Kurauchi) 所属: ロンドン芸術大学-セントラル・セント・マーチンズ-ファインアート-2D専攻-学部2年(BA Fine Art 2D pathway- year 2 at Central Saint Martins, University of the Arts London) はじめにーIntroduction(このテキストは学校の課題で書いたもの(英文)を翻訳し、私が修正、編集を加えたものですので、不自然な表現があるかもしれませんが

      • 蔵内 淡は「現代アート」を何だと思っているか?

        この声明の中で、私は時間、欲望、現代美術の複雑な関係を探求し、人間存在と芸術表現の本質を包み込む物語を紡ぎ出す。 1.人は時から逃れることはできない この探求の核心には、人間は時間と不可分の関係にあるという紛れもない真実がある。この時間的な結びつきは、私たちの存在と経験が、容赦ない時の流れによって絶えず形作られていることを意味しており、私たちはこの現象から逃れることはできない。時間は私たちの知覚、行動、創造に影響を与え、私たちの全存在に決定的な影を落とす。 2.欲望は社

        • 【金沢21世紀美術館】ダブル・サイレンス批評

          ミヒャエルボレマンスとマークマンダース ボレマンスとマンダースの共通点とタイトル「ダブルサイレンス」の意味2人の作家に共通点がいくつかある。 まず、どちらも人間の「負」に焦点を当てた作品を制作していること。これに関しては議論の余地はないだろう。苦痛、鬱、精神崩壊、マイノリティへの視線、障害、内部崩壊、弱者、暴力、恐怖、狂気。 そしてどちらも顔を集中的に制作し、ムーブメント及び作品内に脚がない作品が多いこと。脚がない作品群を見て想起したのはTony Ourslerの作品である

        『こんにちの民藝 TODAY'S MINGEI』 日本語公式テキスト

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        • FAR通信 蔵内淡
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          【STARS展】 村上隆の作品を徹底解説

          STARS展での村上隆の作品STARS展の一番最初のブースに村上隆の作品群がある。それにどんな意味があるのか? 入ってすぐ、壁面両端にある大きな絵。どちらも壁全面を覆う形で展示されており、ほとんど俯瞰して観れないような大きさだった。それにそれらの絵画の前面に2-3m級のフィギュア群があり、それも含めて全体として絵画を見るのはあまりに困難であった。それは意図的なのか?意図的ならどんな意味があるのか? 展示作品今回のSTARS展には五体の彫刻作品と三つの絵画作品が展示されていた

          【STARS展】 村上隆の作品を徹底解説