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【子育てエンタメ日記】〜思春期の1勝〜

〜思春期の1勝〜

中学2年生の秋のテニス大会で君は、とうとう1勝した。この1勝の喜びは、今後の人生においても忘れる事はないだろう。

去年は惨敗だった。悔しかったのか、それからテニスの練習を熱心にするようになった。

1年生の2月末に本当は大会があったはずだが、新型コロナウイルスの影響で学校が休校になり、そのままテニス大会も中止になってしまった。
まったく。
テニスラケットのガットも張り替えたばかりだったのに、、、仕方がない。

市の管理下にあるテニスコートも緊急事態宣言を受けて利用中止になってしまった。

臨時休校中は部活動も中止。
運動したいのにテニスのやり場が無い。

色々な思いもあるが、状況はみんな一緒だ。
そう言い聞かせていた。

テニスを全くの初心者から始めたが、1年生の時の試合数は1試合に終わった。2年生になり、コロナの影響で試合のないまま3年生が引退した。

そして、実力がない息子は新副キャプテンに選ばれた。たいしたものだ。

なんとか実力をつけなければと、週1回あるテニス教室に参加した。夜の7時から9時まで遅くまで練習した。中学生は忙しい。仕事帰りに何度も迎えに行った。

すると今回は団体メンバーに選ばれていた。初心者がジュニア経験者の中に食い込んだ事になる。たいした奴だ。

試合中はアドバイスができない。パパはテニスはルールもイマイチだ。でも、息子に声を掛けてあげるとしたら、、、これだ。

「どんどん声を出して強気でいけ!」

息子の肩をポンっと、たたきながら気合いを注入した。団体戦は強い子との対戦要員なので惨敗だ。

ちょうど、お昼になったのでご飯を食べに行った。テニスの試合は何時から始まるのかが分からない事が多い。

昼飯を食べ、そろそろ個人戦が始まるかと思い、会場に向かった。

んっ、このコートは息子じゃねぇか。
おー、やってるじゃねぇか。

点数が表示されている訳じゃないから、途中から見ても勝っているかは分からない。

試合会場について、しばらく経つと試合が終わった。

息子は勝っていた。

そして、パパは初勝利を見逃してしまった。
見逃すとは、なんていう事なんだ。

勝った瞬間には立ち会えたから良いと思うようにしよう。そうだ、息子は勝ったんだ。

色々な努力が報われた瞬間だった。
初勝利おめでとう!
2020.10.13
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