【子育てエンタメ日記】〜思春期の修理屋さん〜

〜思春期の修理屋さん〜

ある日突然、任天堂スイッチ（ゲーム機）のジョイコンと呼ばれるコントローラーのスティック部分が壊れたと息子から報告があった。

これでは、ゲームができない。息子はショックを受けている。人間で例えれば、左手が動かない状態である。

左ジョイコンを購入したいと申し出てきた。
すぐさま自分で調べて、これくらいになると見積ってパパに提示してきた。3000円台だ。しかし、なかなか左ジョイコンのみでは売ってない。売っているとしたらセットで7000円台だ。

すぐにゲームをしたい気持ちが息子の中では勝っていたに違いない。お金で解決は手っ取り早い。

パパ的にはチャンス到来だ！

メルカリでも左ジョイコンのバラ売りがなかなか見つからない所を見ると7000円台を覚悟しなければならない。

自粛中ではあるが息子と近所のゲーム屋さんに見に行くが中古で売っていてもセット売りだけである。

どうする？このままだとジョイコンセットを購入して終わりだ。小学生の子に買って上げる感覚で終わってしまう。成長に繋がらない。パパ的には悔しくて仕方がない。

それでも息子に偉そうに言う。
もし、ジョイコンセットより（7000円台）安く済むなら、その差額を全てあげますよ！

パパは7000円台を覚悟した。
それと同時に息子に火がついた！

調べまくって、メルカリでは検索条件の通知も来るように設定したり、とにかく一生懸命何かをしていた。その時だ。ZOOMアプリで従兄弟達と会話している時に、息子のおじさんがポロっと言った。

修理できるよ！

何だって？

すぐに息子はメルカリで調べていた。
あった！修理セットがあるではないか！

そして届いた。
説明書だけでは分かりづらい。どうやらコツがあるらしく、息子はYouTubeを見ながらやっていた。この事から説明書は要らないと思った。QRコードで十分だ。

深夜になっても続く。12時を回った。
夢中になるとはこういう事なのか？
そして1時、とうとう修理が終わった。

息子はやり遂げた！清々しい姿だ。
思春期にあまり見かけない姿かもしれない。

7000円台を大幅に削減してきた。
1500円で済ませた。
約束通り差額をパパは息子に支払った。

ここでも気付けば〝息子の成長〟を買っていた。
お互いに満足していた。
ビジネスでいうウィンウィンの関係だ。

挑戦を選択して良かった。
息子自身にも染みついて欲しい。
思春期に、いかに体得するかを常に考えている。
息子よ強くなるんだ！


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