過払い金と債務整理 その2

結論から話すよ、って言う人のほとんどが
過程から話すってのを僕は知ってるんだ。
あれは誤摩化しさ!オレの話に注目せよ!
っていう意思表示にすぎないんだ。
口出しせずに聞いて欲しいがための身勝手な
セリフなんだ。結論からなんてまるで
話しちゃあくれない。

でも僕は違う。結論から話そう。

過払い金は戻って来る。

僕が借り入れしていたのはアコム、セゾン、
オリコ、レイク、楽天。このうちの2社、
アコムとセゾンに関しては、司法書士さんの
見立てじゃあ返金してもらえそうだ、って
ことなんだ。他の3社に関しては比較的
最近利用を始めてるってこともあり、
過払い額も多くないので望みは薄いだろう
って話だったんだ。確かね。このあたり、
記憶も曖昧なんで少しばかしの間違いは
許してほしいんだ。

とにかく一番ヘヴィだったアコムとセゾン。
この2ボスを倒せるのなら、僕の生活は
かなり楽になるんだ。アコムに関しては
キャッシングでセゾンはキャッシングに
加えてショッピングで、なにしろだいぶ
お世話になってたもんでね。

思い切ってフィールドに出て良かった。
ギルドの扉を開けて良かった、僕はそう
思ったね。だけれどそこまで話はよく
出来ちゃあいないんだ。魔法書士と契約
するには代償が必要なんだ。

毎月積立金をギルドに振り込んでください。
総額で165,000円です。

な、なんだってぇ!?

正直覚悟はしていたけれど、結構かかる。
165,000円かぁ。借金の額にしたらたいした
ことはないんだけれど、そんな風に思うって
のは最早僕の思考回路が普通の人の回路から
まるで変貌しちまってるってことなんだ。
借金したことある人と、ない人。ねぇ君、
君ならわかるだろぉ?つまり僕は確実に
あちら側、異世界側の思考回路ってわけさ。

魔法書士は言うんだ。

この165,000円は一括ではなく分割して毎月
少しずつ払っていただきます。これからアコム、
セゾンの2社に対して訴訟を起こすのですが、
あなた自身、返済能力がある人物かどうか、
つまり裁判での印象として「払う能力はあるが
あきらかにこの金利は払い過ぎで不当だ、
よって返金して欲しい」という、まぁいわば
あなた自身の信頼の為のお金、と思ってください。
この165,000円はあくまで一時的にこの額を
お預かりするだけです。最終的にかかった
費用がこの金額を下回れば差額はお返しします。

僕には選択肢なんてない。この魔法書士と
契約することにしたんだ。

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