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二人の女性を同時に愛せる男

こんにちは、yuikaです。ヨーロッパは夕方、絶賛ロックダウン中です。外出はできるものの、人とは基本的に会えません。私には3年程一緒にいる、欧州人の彼がいるのですが、一緒に暮らしていないので頻繁には会えず、やはり寂しくもありますね。

実はその彼には一緒に住んでいる別の女性がいるのですが、今回は、その彼との事を綴っていこうと思います。現在進行形なので、客観的でない内容になるかもしれませんが、そこは悪しからず。

その彼とは出会って3年経ちましたが、どうキリをつけ、お別れしようか、絶賛悩み中です。それは彼との学びが終わったと感じるから。次のステップにいきたい、という私がいますが、ただ、彼は猛烈に私を愛している。そして私も彼を愛しています。別れる理由がないからです。

欧州に渡ってきて割とすぐ出会った彼は、初めはただの女好きで、、私も特定の彼はいらなかったので、遊び感覚で何度か会っていました。身体の関係になるまでに数回食事をしたりお茶したり。結構私は冷静だったとも思います。

ただ、当初から彼には、一緒に住んで10年以上にもなる女性(内縁関係)がいるという事を打ち明けられていました。(彼は私より10歳程上)私にとってあからさまな三角関係なのは初めてであり、少々戸惑いましたが、彼の熱烈なアプローチと、性格も合い、長身で品がある、お茶目で話が面白い、特別イケメンではないけれども、目が優しくお尻も可愛く、華がある歩き方含めて、私は彼と過ごす時間を選択しました。(私にとって、好きになるポイントとして”歩き方”が重要でもあり)

(私は歩き方には潜在意識が現れると思っています。自信があるかないか、ポジティブか、軸がぶれていないか、品はあるかないか。など、歩き方でかなりの要素が現れると思っています。)

それを兼ね備えていた彼でもあり、正直、うーん浮気相手か、、と不本意ではありましたが、異国の地での経験として、プラスに捉えました。

これって30代の割り切りでしょうか。しかし考える間も無く関係がスタートするって実は恋愛には必須事項なのかもしれません。理屈ではなく、本能で。

まさにお互い本能だったのと、この彼、女好きで浮気者のくせに、なぜこんなに丁寧に接してくるのだろう、と素直に興味を持った私は相当許容範囲が広いのかもしれません笑。まあ彼のテンポ感が、私の言語レベルと性格おっとりレベルを上回り、丸め込まれた感はありましたが。

彼はそれから私にほぼ毎日の連絡、そしてまだあまり喋れない私と、我慢強くコミュニケーションをしてくれたのです。私にとっては、何この人?!何でこんなに構ってくれるの!?です。 会った事のないタイプでした。かと言って、同居の女性を蔑ろにするわけでもなく、時間通りに帰れば、電話にもちゃんと出る。怪しいと思われる言動は、ほぼほぼしない。そして、私にもその同居彼女の事を心から愛している、と告げてくる。たまげるほど素直。

そう彼は同時に二人の女性を愛していたのです。

何度か、その女性をお見かけしましたが、とても好感の持てる素敵な女性でした。そして彼も言う様に、彼女は私となんとなく似ている。おそらく友人として会ったらかなり意気投合するレベルだと思います。直接接点はありませんが、それにしても、その女性、神なのかと思うほど。女好きの彼の性格を知っているにも関わらず、怪しんだり、追求したり、一切しないそうです。。。驚愕、そして尊敬。(ひょっとして彼はそれが寂しくもあったのかもしれませんが)私には到底無理です。男性はすぐ言動に嘘が出るので、怪しい言動は大抵見破り、彼とも都度大喧嘩していました。

彼ら、何不自由なく喧嘩もせず、子供も作らず、10年以上も暮らしている二人です。セックスレスだそうですが、真相はわかりません。その、彼の破天荒がありながらも、お互いの愛を信頼し切って関係性を穏やかに維持しているのは、本当に尊敬に値します。私には未経験の領域ですから。

彼と出会ってからというもの性欲旺盛な彼とのセックスは、それはもう、体力がどうかなるんじゃないかと思いましたし、私の過去のセックスに対するトラウマもえぐられました。そしてその都度、私が彼に過去の出来事を話し対話する。そして、セックスで、何が嫌で何が好きか、を自分自身と向き合い、拙い外国語で伝えなければいけないという、なんだか、快楽と、苦悩が入り混じった不思議な交流が始まるわけです。が、セックスの相性は良いのです。

(あぁ、私は彼と、過去とトラウマと私の真面目で頭が硬い日本人価値観を総決算する為に出会ったのだな、と早くから勘付いてはいました。)

ただ、女好きの彼の言動と軽さに私は嫌気がさし、何度彼と喧嘩した事か。”10年以上も一緒にいるパートナーがいて私もいるのに、あなたはそれ以上何を求めるのだ”、と。そう、彼の場合、男性性が強すぎるのです。その男性性を野放しにしており、コントロールできていなかったのです。そして自分の価値を下げていたのです。同時にあなたの連れ添ったパートナーの価値も下げてるのよ、と私は彼に怒りました、欲望を多少コントロールすべき、と。

もちろん、男性は女性とは違い、女性を狩に行きます。が、あまりに目に余ったのです。人それぞれの価値観はあるので、私はそれは否定しませんが、無作為に狭い世界で手を付けようとしていた事に、私の女のプライドが許さなかったのです。彼のテンポに巻き込まるつもりはないのに、彼が少しだけ、調子に乗ってわがままになっていたのです。女性軽視までいかなくとも、それを少し感じ、ここで私が、いくらおっとりした日本人女性だからといって、我慢すべき所ではない、と雷を落としたわけです。彼の長年連れ添った同居彼女も落とした事のない怒りの稲妻を。

そんな喧嘩は何度かあったものの、私も多様性を認める良い機会となりました。父親が超絶真面目だったのと、過去の恋愛で男性に裏切られた経験、その他の経験から、男性の欲望にそれはそれは酷い嫌悪感があったのです。ヘドが出るほど笑。

ただ、そこまで男性性に素直に生きている彼を見て、私と彼女を心底愛している姿を見て、あっぱれでしたし、

いくら性欲まみれだからと言って人間性まで歪んでいるとは限らないのだな、と人間愛の奥深さを見ました。

そして、彼にとっても、素直なその欲望を唯一見せられるのが私だったそうです。(それは私がセックスに貪欲だったから)ただ、それに甘えが見受けられたので、お灸を吸えたまでです。それで関係が終わるかとも思いましたが、彼は本気で私を愛していました。すべてにおいて、異国の地で、上手くいかない手続きや、トラブル事などすべて助けてくれ、日本にいようが、欧州にいようが、毎日連絡をくれました。できる限り時間をとってコーヒーだけ飲む日があったり、セックスしたり、美術館へ言ったり、教会へ行ったり、サッカー観戦へ言ったり。要するに、共感ポイントが一緒で、最高に心地よかったのです。結婚もしていたかもね、と話すほど、色んな発見がありましたし、私にとっても彼にとっても、心地よい共感と学びの時期でした。フィーリング含めて、お互いタイプだったのです。

お互いがメンターでもありましたし、私にとって、欲望に忠実、自分の”やりたい!”をとことん叶えていく彼は、ある意味羨ましい存在でした。そんな彼も、そんな女好きの自分を認めきらない時がまだあります。なぜそこは潔くないのだろう、と逆に不思議に思ったほどですが、根は人徳のある、友人も多い真面目な彼なので、そちらの自分の誠実性を褒めて欲しかったんだと思います。

男性も根本は、甘えたがりの褒められたがりですね!

そんな彼、最近ではあまりに私が好きすぎて、同居彼女さんと3人で暮らしたい、と本気で思っているそうです。(これにも驚愕)それは今のところ遠慮しますが、同時に二人の女性を愛する人って実際いるのだなあ、と感慨深い気持ちではあります。

一昔前までは、一夫多妻も法律で認められていたり、人間の哺乳類のDNA構造的には、何人かを愛する事って可能なんだろうなとも思います。

正直私はまだ古い価値観の人間なので、ポリアモリーの恋愛関係には若干抵抗はありますが、最近の自分の恋愛の仕方を見ていると、ひょっとしてその傾向もあるかも、と思いますし、実際彼を見ていると、それをリアルに体感するわけです。

「今まで浮気は何度もして来たけど(素直すぎ)、これほどまで、彼女以外に愛する人ができるとは思っても見なかった」と感動している彼。人との縁とは本当に不思議なものです。

ただ逆の立場だったら、私はきっと複雑な気持ちでしょうし、もちろん、これまでに嫉妬が無かったわけではありません。苦しんだ事は多々ありますが、彼女さんから彼を奪いたいと思った事は一度もありません。そして、自分の気持ちに素直にコミットしない私にとって、大きな学びの機会を得たと思っています。

例えば、言葉で説明しなくても”私の気持ちわかって、、”と言う察して精神はやはり女性の悪い癖です。知らず知らずに私もその癖が出ており、異国なら尚更そこは自覚します。感性が鋭い彼なので気持ちは完全に読まれますが、なぜそう思うか、を言葉にしないとそれまでなのです。

自立した関係性だからこそ、自由に恋愛しながら、目の前のパートナーも愛する事ができるのか否か。結婚前にこんな体験をするとも思ってもみず、これは私にとって、現在進行形の、恋愛やパートナーの価値観を掘り下げる、なくてはならない経験です。結婚するにしてもしないにしても、一人の人と人生を共に過ごす意味と多様性を改めて考えさせられます。

彼との別れは時間の問題にはなるでしょうが、心地よい勇気と愛をくれた彼に今は感謝の気持ちでいっぱいです。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました♡

yuika♡

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