2-10.添乗員の作業-当日(バスツアー上編)
いよいよツアー当日、添乗員の朝はもっともっと早いです。
夜行バスツアーは例外ですが、ほとんどのツアーは遅くても朝9時前には最後集合場所から出発です。
旅行会社によって若干の差はありますが、大体集合時間の20分~30分前が添乗員のスタンバイ時間です。
そして、不慣れな集合場所は下見もあるのでもっと早く着かなくちゃいけないです。
東京住まいの添乗員が都外の出発地(東京のどこかにもよりますが、千葉県、埼玉県、神奈川県、茨城県など)になる場合は大体始発電車🎯です。(T_T)
それでも間に合わない所は前泊という新たな道(?)へ入ります。((+_+))
集合場所へ着いたらバスが着く場所や周辺環境を調べます。
周辺にトイレやコンビニ(お客様から聞かれるから)などがあるかは基本です。
例えば、
お客様:ねえね、ちょっとトイレ(コンビニ)行きたいけどどこ?
添乗員:(😊で)知りません!
(;一_一)
あまりいい場面ではないですね。
...
お客様より観光バスが先到着します。
お客様が来る前にドライバーさんとの打合せを終わらせなきゃいけません。
お互いですが、協力的なドライバーさんに出会うのも運です。
ガイドさんが付いているとクッション(仲介)の役割をしてくれるのでよいですが、いない場合がほとんどなので、ドライバーさんと直接ぶつかるケースが多いです。
もちろん、協力的なドライバーさんも多いですが、神経を使うお仕事の特徴もあるのでたまには自分が一番という方もいます。
そもそも、ツアーの運命がかかっています。
道の状況も詳しいし、もちろん尊重するべきですが、仕事の役割分担というバランスをよく取れないとツアーはお客様中心じゃなくて、ドライバー中心になります。
アウトです。
お互い尊重。
なので、いろんなタイプのドライバーさんと上手く合わせて、ツアーが異常なくお客様が楽しめるようにコミュニケーションするのが大事です。
もちろん、ドライバーさんやガイドさんから添乗員に出会うのも同じです。
朝の打合せは行程やルート、道の状況などツアー全般的に確認が行われます。
もし宿泊ツアーなどで打合せの両が多くてお客様の集合に間に合わない場合は、順位を決めてすぐやるべきの件中心に行って他は次々ツアー途中で行います。
そのうち、わくわくとしたお客様が次々姿を現れます。
お一人参加の方からご夫婦、親友、親子、8人グループまで人数は大体40~50人ほどです。
添乗員一人で年齢も性格も環境も全く違う一人一人を相手にします。
しかも、初対面なので初印象が決まる大事な場面です。
ご挨拶、お名前やグループの人数確認、バッチや座席表など配布などお客様の気持ちに合わせて笑顔で応じます。
時間内に全員揃うとベストですが、多数の団体なので遅れる方もいます。そうすると既に到着された一部のお客様はもちろん、ドライバーさんまでいらいらします。
添乗員の心は真っ黒に焦げます。
原則的には決まった時間が経っても無連絡で来ない、いわゆるノーショー(No Show)の場合はそのまま出発します。
旅行代金は100%キャンセル手数料で収受します。(国内ツアーで、当日連絡あって不参加の場合は50%、損しないでください。)
同じツアーでも集合場所はお客様の便利の為2~3か所になる事が多いので
お客様が定時に来ないと、次々遅れて最後集合場所には集合時間とはるかに離れ、お客様の怒りが待っています。
定時に出発しても道路状況によって事故や渋滞する場合も多いので予定時間より遅れるケースが多いです。
やっと皆お揃いです。
車内で行う事が山ほどです。
ご挨拶から
シートベルト着用の確認を始め自己紹介、乗務員(ドライバーさん、ガイドさん(いる場合))とバス会社紹介、ツアーにかかるいくつかのお願い案内を申し上げます。
お互い知り合いであるご一行様ツアーは問題ないですが、お互い知らないパッケージツアーの場合は万が一起こるトラブル防止の為、細かく案内する必要があります。シートベルトやバッチ着用、車内禁煙や携帯電話、シートのリクライニングのご遠慮、集合時間守るなど普通に常識的なことですが、
たまには守らない方もいるので、
それが起こったらトラブルになることもあるので一応ご案内ごします。
次は観光地の地図や資料の配布、保険や旅行代金が済んでない方に対するお金のやり取り、前方席やお弁当などオプションの代金のやり取り、最悪の場合ツアー代金を当日一人一人収受する旅行会社もあります。
この作業は効率(動線)とお客様の心理的なことも考えて後ろから前に行います。(座席を他の意志で指定されたので、気にしない方もいますが、後ろのお客様は何となく損したという不満感を持っています。)
高速で走る揺れるバスの中で後ろから前まで腰を下げてお金の計算までする作業とは…
後、行程の説明やトイレ休憩や次の所までの所要時間、着いてからの案内なども行います。
そのうち道路の状況把握やドライバーさんとのコミュニケーションも見逃さななきゃいけません。
次到着する所やオプション業者さんとの連絡ももちろんです。
もし個人旅行だったら自分が全てを判断し、もちろん責任も取りますので
問題ないですが、団体ツアーの場合は旅行会社側が行い、実施するので
お客様はツアーに関して全て旅行会社側に投げるので
言われる通り、案内通り行動します。
責任感が感じるポイントです。
外国人である自分の場合
ええ?
外人なの?
国内ツアーに外人が?
このツアーって大丈夫?
というレベルなので
僕の場合はその壁を乗り越える為
日本人の添乗員より2~3倍、
努力が必要というのは
言うまでもない事でした。
あ、
もちろん、自分が選んだ道
誰も行ってない道なので
特に不満はありません。
ただ、前回述べた様に
普通の国内ツアーが自分としてはたまには
火星探査の様な
感じということだけです。
恐ろしいと
楽しみの接点
それが人生の楽しみではないかとも
思います。
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