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3-1. まさかの17時間(?)日帰りバス旅

Covid19というパンデミックはこの瞬間でも人類の黒歴史を更新しています。

従って、ゴールデンウイークには当然だったウンザリ渋滞の風景が

今はむしろ懐かしい…まさかこんな時代が来るとは…

アイロニーの現実がただ残念です。

ちょうど5年前、2015年5月3日

添乗員デビューしてから初めて迎えたゴールデンウイークの旅は

幕を開きました。

この旅が今まで絶対破れない記念碑になるとは

夢でも思わなかったです。

そう、

自分の国にでは

「知らない方が薬(良い)」という言葉があります。

「生まれたばかりの子犬、虎の怖さが知らぬ」と共に((+_+))

自宅より妻の実家からとても近いので

「自動前泊」という公式も成立しています。

そもそも、ゴールデンウイークを意識したからか

6時半出発は前泊に決まっていると…

日帰り旅史上、新記録を樹立する悲劇(?)の日はそういう風に生んだばかりの子犬に訪れました。

日帰りバス旅の目的地はネモフィラが見頃の茨城県の「ひたち海浜公園」と藤で有名なあしかが「フラワーパーク」+1か所。(全部3か所)

ゴールデンウイークだが、割とシンプルじゃ…と錯覚している子犬。

なかなか珍しく6時半出発。

2番目の集合地、大井町7時、予定通り

常磐自動車道に順調に乗るバス。

ドライバーさんの覚悟も

正に戦場に出る侍の必勝の志!

リアルタイム情報収集+渋滞を想定した対応

ああ、これならいいぞ…

ところが、問題はこういう作戦で出征するのは僕らだけじゃないという

当たり前な事。

トイレ休憩辺りから少しずつ混んでまさかの事故の情報。

予定として10時頃にはネモフィラの「花の海」で泳ぐのが

なんと13時頃到着。

まあ、あるほど覚悟したので現地でお昼のお弁当をもらいながら

「美しい花の海」に出るお客様の顔にはまだ生気が存在していました。

大変だったが、

絵…

見事…

非現実…

それしか表現できない…風景が待っていました。

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まるで

過去Windows XP 始まり画面の様な緩やか坂に

くねくね人の行列

遠く繋がる

現実の海

青空+海+ネモフィラ+人

まさに一幅の水彩画でした。

理想としてはここで東京にそのまま帰ったらと思いますしたが、

パッケージツアーはそう簡単じゃない。

帰り道でもない別のルートであるあしかがフラワーパークに寄るのが

不幸の始まりでした。

途中で一か所寄って、

樹齢150年大藤で有名なあしかがフラワーパークを目の前なのに

駐車場進入までノロノロ運転一時間含む

到着したのはなんと19時

東京に到着予定の時間でした。

営業終了時間を心配する段階へ。

予想をはるかに超えた大混雑で公園側は

廃園時間30分延長の道へ。

こんなパニック状況でちゃんとした夕食もは当然無理。

帰り道は皆ボロボロで

オアシスの様なSAもPAも満車で進入諦め。

自分を含めて全員の顔が真っ暗

特に大した夕飯も食べられなかったドライバーさんの顔は

朝と比べて半分。「ボロボロ」と書いてある。

結局、最初出発地であった鎌田に最終到着は

23時半。

なんと17時間の旅でした。

自分の終電もギリギリ。

......

この不滅の記録は伝説となり

今でも渋滞の中、疲れた顔をしているお客様に

治療薬(?)として大事に使われています。

一番苦労したはずのドライバーさんの疲れた顔を

未だに忘れないですが、

そうしても

確かにこの風景は17時間かけても

見る価値があったなぁと思います。

ツアーに参加されたお客様、

特に今の時期ではどんな思い出でしょうか。

ゴールデンウイークのイメージとなった

この「17時間、花の海」

というトラウマが

僕は懐かしいですが…







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