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自由とは
26時に目が覚める
最終電車はもう行き過ぎて、ここは静かだ
ここって、どこだったか、忘れそうになる
ここは、僕の部屋
誰も来ないこの部屋から、愛する人を思う
月も星も見えない、明日も
夜の音って知ってる?
ピアノの音を知ってるよね?
ピアノを弾く音も聞こえてくるんだ
それが夜の音
カツッ、カツッ、カ、カ、カ、
きっともうあの人は眠っている
僕にしか聞こえない音を、君だけに伝えることは、きっと出来ない
それが僕の悲しみ、苦しみ
キャンドルの炎が、ユラユラと揺れる
もう一度眠ろうとしても眠れない夜
胸に何かが突き刺さったような痛みや
うずくまっても止まらない涙に
自分が生きていることをやっと教えられる
あぁ、人は寂しすぎて震えることもあるんだね
きっと自由とは、誰にも知られないということなんだね明日という名の朝日がもうすぐ上る
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