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【イベントレポート】創作ブートキャンプ(10月)に会場参加しました。

2023年10月22日(日)に開催された創作ブートキャンプに参加しました。

創作ブートキャンプは今年の8月から毎月開催されていて、今回が3回目。クリエイターフェスティバルと相まって、今回はワークショップ付きの特別版でした。

私は会場で参加したのですが、もう学びが濃い!

今回は私が特に「勉強になった!」と感動したことをまとめています。

あくまで個人の意見なので、ちゃんと知りたい方はnote公式のアーカイブ配信や2023年8月のイベントレポート(キャラクター編)もぜひご参照ください。

▼本記事に対して、嬉しい感想をいただきました!(感謝!)



イベントの流れ

TRPGの「ライフパス」を使い、7つの要素からキャラクターを作ります。

矢野さんが用意した特製ライフパスには各20個の要素があり、ダイスを振ってそれぞれの要素を決めていきます。

ワークショップではゲスト3名がリアルタイムでキャラクターを作りました。所要時間はワークショップ30分+休憩10分の合計40分。主人公だけの制作です。

会場で発表してからライブ配信が始まったので、会場とオンラインでは温度感がかなり違います。でも、これは会場参加した方の特権ですね。制作過程を覗き見れたのが一番の学びでした。それに矢野さんオリジナルのライフパスもゲットできたのも最高です。

ちなみに「ライフパス テンプレ」でググったりTRPGのシナリオを買えば、ライフパスは手に入ります。ぜひ探してみてください。

■ライフパスを使うメリット

ライフパスとは、いってしまえば「よくある属性のテンプレート集」です。だから「私はオリジナリティを追求したいんだ!」という方は、拒否反応が出るかもしれません。

しかしライフパスを使ったキャラクター作りは、思った以上にメリットがあります。そのメリットとは以下の4つです。それぞれ解説していきますね。

・キャラクター作りで必要なポイントを押さえられる
・普段自分が作らないようなキャラクターに出会える
・新しい引き出しが増える
・自分の強みや好きがわかる

(1)キャラクター作りで必要なポイントを押さえられる

意外とキャラクターは簡単に作れる」とは矢野さんのお言葉。実際やってみて、私もそう感じました。

今回のライフパスでは以下の7要素を使います。

・表向きの立場&キャラの正体(「〇〇してるけど本当は▲▲」など)
・出自(生まれた時の環境)
・経験×2(学生/一般社会/裏社会/世界の秘密の4要素の中から2点)
・ターニングポイント
・信念

慣れるのに少し時間がかかりましたが、10分くらいである程度の形になる&今まで以上に高いクオリティでキャラクターが作れると感じました。

多分慣れたらもっと早く作れるようになるでしょう。それくらいに楽に作れました。

(2)普段自分が作らないようなキャラクターに出会える

創作していると、どれも似たようなキャラクターになりませんか? どうしても得意なキャラクターになりがちです。

しかしライフパスを使うと「ヤクザ」や「医者」など、自分が普段使わない要素に出会えます。

思わぬドラマが生まれたり、新しいジャンルに出会えるかもしれませんよ。

(3)新しい引き出しが増える

普段の思考回路から離れた発想に出会うため、物語に新しい息吹が吹き込まれます。また今回の創作をきっかけに、新たに興味が広がることも。

ゲストの高坂さんは「私人逮捕系ユーチューバー」というパワーワードを捻り出しました。てっきりお好きなのかと思ったら、本人的には「嫌い」とのこと。

しかしキャラクターを創り上げていくうちに「私人逮捕系ユーチューバーに興味が湧いてきた」と語ります。あまりにも魅力的なキャラだったので、思わず私も興味が湧きました。

(4)自分の強みや好きがわかる

高坂さんは自分が好きではない「私人逮捕系ユーチューバー」をチョイスしましたが、キャラクターを作る上で「どうやったらコイツが好きになるか」といった要素を追加したそうです。結果素晴らしいキャラクターに仕上がり、本当に豊かな物語が誕生しました。

自分が得意ではない要素に出会うと、「ここからどう調理していくか」「どうやって自分の作風に持ち込むか」など考えます。その時に追加されるのが、自分の好きな要素です。

たくさんキャラクターを作っていくと、ある程度の傾向が見えてきます。その傾向が自分にとっての好きであり、強みです。それを自覚することで、創作がグッと楽になるでしょう。

ちなみに長月さんは趣味全開だし、高坂さんは「俺はこれが好き!」と宣言できるなど、しっかりした軸を持っていると感じました。古宮さんは「パッケージから考える」というプロすぎる技を使い、もう全員への尊敬の意が止まらない約4時間でした。

■会場参加した私の感想

ここからは私的な意見を中心に書いていきます。

(1)即興なのにクオリティが高すぎる

前提として、ゲストの全員が普段からライフパスを使ったキャラクター作りをしているわけではありません。キャラクターをそこまで重視して作ってない(ストーリー重視)という方もいました。

それなのに、クオリティが高すぎる。全員魅力的で、物語も最高に面白いものでした。

40分でここまで作れるのか!」と感心すると同時に、私は自分が恥ずかしくなりました。私はありきたりなキャラクターになってしまったので……。
「ひとまず数をこなして、精度を上げる」が今後の自分の課題です。

(2)商業化を意識したキャラクター作り

特に古宮さんがそうだったのですが、「●●で読み切り」とか「文庫本1冊」とか、しっかりと発表媒体を意識していました

発表先によって物語を変え、それに合わせてキャラクターも調整したり。「いやー、プロの技だなー!」なんて感心しちゃいましたね(笑)

同時に「媒体問わず沢山の作品を見ているんだな」と驚嘆。相場感も媒体ごとの展開&表現も適切でした。これからは選り好みせず、色んな作品を読もうと思います。

(3)作るのが速い!

ダイスを振りながら、途中で「これまでの創作状況」を話す機会がありました。みなさん「経験」のあたりで大まかに物語ができていましたね。私もゲストと一緒に考えていたのですが、やはりここくらいでキャラの面影が見えた気がします。

そしてキャラクター作りの「特に大事にした点」で、みなさん「表向きの立場&キャラの正体」だったのが面白いところ。

でも作っている私自身、ここが一番のとっかかり(スタート地点)になると思いました。だから今後は、ここからキャラクター作りをはじめようと思います。

(4)ダイスは1回ずつが好き

ワークショップでは、一つの要素につきゲストが順番に1回ずつダイスで決めていきました。私もゲストと一緒に一つずつ考えていたのですが、むくむくとアイデアが湧いてくるのを感じました。

一方、自作はまとめてダイスで振りました。すると何も出てこない。一気に要素があるせいで、どこから考えていいかわからなくなったのです。

これはそれぞれ好きなやり方があると思います。「一つずつダイスを振った方が考えやすい」という自分のスタイルが早い段階で見つけられたのはラッキーでした。

(5)話し合うと創作が捗る!

何より印象的だったのが、ゲストのみなさんが楽しそうに語っているところ。お互いのアイデアに何か言うことで、どんどん輪が広がっていきました。

自分一人で考えるのもいいですが、こうした創作仲間がいると本当にいいなーと思いましたね。私も何か主催しようかな……そう思う秋の夕暮れでした。

(6)たくさん作った経験が役立つ

司会の荻原さんは学生時代にTRPGをした時、人が集まらないので自主的にキャラクターを30人くらい作ったそうです。「そのキャラクターは使っていないが、その経験が編集の仕事に活きている」と語っています。

だから私も「ひとまず30人作ろう!」と決意しました。クリエーターフェス中なので、ぼちぼち公開していきたいですね。頑張ります。

■今までの弱点を振り返る

私は今までキャラクター作りが一番苦手でした。しかし今回のイベントでその理由がわかったので、恥を承知で晒します。

一言でいうと「ポイントがズレてる」と「ゼロから要素を考えていた」です。

まずポイント自体は理解していると思っていました。でも微妙に違ったのですね。例えるなら「学生時代」を必要以上に深く掘り下げるとか。キャラクター作りの必要最低限から外れた要素を一生懸命に考えていました

そしてゼロから考えようとしていたのが一番ヨクナイ点です。その努力は素晴らしいのですが、余計な労力をかけすぎてしまい疲弊。結果大事なところが適当に決まるという、最悪なキャラクター作りをしていました。

今回の創作ブートキャンプで作ったキャラクターは、いつも作ってるキャラクターより簡単なのに、魅力的で物語が溢れるような人物でした。

だから従来のキャラクター作りは一旦やめることにしました。今考え中のキャラは足りない部分をライフパスから引っ張るなど、極力労力を省いて完成させるつもりです。

矢野さんの「意外とキャラクターは簡単に作れる」は至言だと感じました。

■noteでキャラクター作りの武者修行をします!

荻原さんの経験をもとに、私も今日から30人のキャラクターを作ろうと思います。

ひとまず一人10分として、本業の合間に作る予定です。練習なので、クオリティが低いのはどうか見逃してください(汗)

キャラクターは数人単位でまとめてnoteで公開するのでお楽しみに!
「この話が読みたい!」など、ぜひご意見ご感想をいただけると幸いです。

▼武者修行第一弾はこちら


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