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いつかの岸辺に跳ねていく/加納朋子さん

3冊目読み終えました🐾

好きな作家さんの著書で、未読の新作と思って買いましたが、、、

あれ?なんか伏線がわかるような、予想がつくような既視感が…

そう未読でなく、既読であったのです😳

けど、細く内容は、覚えていなくて、いつ読んだのか定かではないです💦

加齢によるもの?

記憶ガバガバです💦

以下、感想です。

作品未読の方へ

物語の核心や重要な部分についても触れるので、お気を付け下さいませ⚠️⚠️⚠️⚠️⚠️⚠️⚠️⚠️⚠️





*初見時の印象の記憶がなく、今回の感想のみです。

「未来が見える」という一見、羨ましい能力持って生まれたテツコ。

身近な人が、事故や事件に巻き込まれる未来を知ってしまう故に、優しさや思いやりから、何とか阻止に奮闘するテツコの姿に、私は共感が出来ます。

しかし、他人の人生に不自然に介入することは、変人に見られたり、自身の言葉や行動が与える影響を気にし過ぎて、自他領域が曖昧になり、自己犠牲的な生き方になってしまう....

テツコ自身の気持ちや幸せよりも、幼馴染や親友を優先したりと、自分の事は、蔑ろや後回しになっていきます。(*母親との関係も影響して)

同級生からは、変わり者で浮いている存在だから、小馬鹿にされたり利用されるようになり「人知れずの人助け以外」日常や人間関係は苦しいものに…

テツコの身代わりに、幼馴染のマモルが交通事故で大怪我したことも暗い陰を落とします。

しかし、マモル視点では、ただの自業自得と納得している、不注意による事故だったのです。

後半から登場するカタリ…

今までは、未来視で時間や場所を特定して対応する事で「変えられた未来が」カタリには通用しません。

明確な悪意による搾取や、人格や尊厳を踏みにじり、人の心を蝕み・もて遊び支配して、自死に仕向ける、自己愛性人格障害者やサイコパスのような相手を、たった1人で対峙するからです。

これまでテツコ自身から、偶然を装う形を除いて、直接だれかに頼ったり、手助けを求めたことは、ありませんでした。

良心も罪悪感もない、悪質な嘘を付いたり、他人を操作や支配して、悪どい手口を使うカタリに、テツコは成すすべもなく、無力感と絶望しかなくなります。

マモルの存在が物語の中で救いとなります。

私の解釈ですが、マモルの様な存在を探し頼ること、或いは、自分自身がマモルの様な存在になることが、自分自身を助けることになのかもです。

作中に「カッサンドラ」という言葉が出てきて、驚きました。

元々は預言者みたいですが、自己犠牲(自分だけが忍耐と我慢をする)をしている人を差しているのかと思いました。
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------※作品とは無関係の、私自身の経験です。

自称HSP(繊細な気質あり)をカタル騙る人から「(お前)カッサンドラだ!(笑)」と言われた事があります。

満面の笑みを浮かべ、大喜びをしている様子は、自己愛性人格者でした…

簡単に搾取が出来るカモ・標的を見つけられて歓喜して、分かりやすいですね

見かけは善良そうで、自称して取り繕ったり、息をするように悪意ある嘘も平気で言える、自己愛性人格者…

騙されて出会ってしまったら、逃げることを、おすすめします。

自力で逃げるのが難しい時は、信頼できる人を探し、頼ったり、手助けを求めましょう。

あなたをマモレるのは、あなただけ

1人であなたをマモレなれければ、手助けしてくれる人を探しましょう

きっと見つかるはず

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