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私がアリゾナで車の免許をとった話、1

アリゾナ州で暮らすには、運転免許があった方がいい。
むしろ必須かも、と思ってます。私がよく行くスーパーの駐車場も、広くて大きくて、そして他のお店も一緒に並んでいる形だから、なんだか遠く感じる。そして昼間歩いて行くには暑い。
スーパーで買い物した時の荷物が大きすぎて、歩きでは持ち帰れない。
バスとかの接続がイマイチだし、バス停で待つにも、暑すぎて、熱中症になりそう。。。

というわけで、私も車の運転免許とりました。

私がアメリカに来て半年経った頃、いざ免許を取ろうと思ったら、Covid 19が流行りはじめて、試験会場が閉鎖になり、なかなか再開されず。なんだかんだでアメリカ生活1年半してから取りました。それでよかったかもって思ってます。なぜなら、特に通訳もいないので、実技試験の運転実技より、試験官のネイティブな英語のヒアリングの方がもう、実技試験よりも試練。。。

今回はそんな運転免許の試験の前の話。

まず、運転免許がとりたかったら、用意しなければいけないもの。
それを調べると、
『実技試験では、あなたがいつも運転している車を使用してください。保険に入ってきてください。』

初めて読んだ時、「なんか私、この英語がうまく訳せないんだけど。免許取りに行くのに、いつも運転してる自分の車で行くって?免許無いのに?保険に入れるの?」
混乱すること暫し。私の英語力の拙さのせいかな?うまく意味が汲み取れないな。英語を勘で理解しようとしてるからかな。
と思い、夫に聞いたところ、私の翻訳は間違ってなかった。自分の車か家族の車などを用意する必要があるとのこと。保険も入れるとのこと。

そうなんだ、それがアメリカのやり方か。と思って震える思いでした。

鶏と卵じゃないけど、鶏が先か、卵が先か。免許が先か、車が先か。。。結果は出ている。車が先なんだ。。。

さて、夫の車は、もうすぐ30年目になるピックアップトラックで、私が運転するにはちょっといろいろ癖が強くて怖かったので、ちょうど車を買い替える義父達の、まだまだ現役ステーションワゴンを譲っていただき、免許を取る前に、私の車をゲットするという任務を果たしました。この車は調子が良く、私のいうことをよく聞いてくれる、最高の相棒です。CDが聴けるところが1番気に入ってます。

運転の練習は、免許を持った家族を助手席に乗せて、近所の教会の駐車場からはじめました。(調べれば教習所もあるのかもしれないけど、教習所で聞き慣れない人の英語を聞いたら、そっちが気になって事故りそう。)
教会の駐車場は土日なんかはミサがあって、混んでるけど、平日はガラガラなのでちょうどいい。みんなが使う練習場所として、こっそり有名らしい。信仰心がなくても、何の教会かわかんなくても、駐車場のガラガラ感は平等ということですね。
そういえば、日本だと車のどこかに仮免許練習中とか表示しますが、ここいらでは、練習中でも、別に何かを車に表示する必要はないのが怖かったですね。私、免許ないから気をつけてね、って声を大にして言いたい。車内では言ってたけど。
それと気づいてしまった。あぁ、この街の中に、免許取るために練習してる無防備な車が私以外にもいるんだなって。なんなら私は日本で運転してたので、ギアチェンジとかスムーズにできるけど、それもままならない人もいたりして。。。

さて、アメリカは右車線走行、左ハンドル。
アクセル、ブレーキなんかは同じ場所なんだけど、マニュアル車のため、ギアが右手なのが、ちょっと違和感。でもギアチェンジする時の1、2、3、4とか、バックなんかの配置は同じなのですぐ慣れました。車の運転で、何が慣れなかったかというと、大きく4つ。
1つ目。よく間違えるのが、ウィンカーとワイパーのバーが逆なこと。今でも慣れなくて、左に曲がろうと思って、この雨が滅多に無い街で、勢いよくワイパーを動かしてる、それが私。。。

2つ目は右車線を走ること、というか、左折した先に、向こう側の右車線に入ることかな。
日本だと左折したら手前の車線だったので。
中央分離帯あるとわかりやすいんだけど、その辺のちょっとした道だと、左寄りに走りたくなっちゃうので、気をつけてます。

3つ目は、赤信号でも安全が確認されてれば右折してもいいこと。
歩行者とかいなくて、車も来てなかったら、アリゾナでは赤信号でも右折していいのですが、時々忘れて、青信号待っちゃったりして、ハッとしてます。
(赤信号でも右折してはいけないところは、そういう表示がされているので気をつけてください。)

4つ目は、マンガにも描いたスピード問題。
私の車はスピードメーターにマイル表示が大きく出ていて、内側に小さくキロメートルがかいてあるんだけど、もちろん標識もなにもマイル表示なので運転は時速マイルの考えで走ってます。
ただ日本で運転していた経験から、体感でこのくらいは時速40だなーみたいのが染みついていて、こっちで標識に40って書いてあったから、このくらいかな、なんて、気を抜くと日本の時速40キロメートルのスピード感になってて、時速40マイルだとだいたい時速65キロメートル出さなくてはいけないので、結果ゆっくり走ってることになってしまい、きっと後続車はイライラでしょう。
このため、いつもちょいちょいメーターを確認!目で見て頭で想像してる日本の40と、アメリカの40のスピードがチグハグな感じでドキドキする。。。

州間高速道路なんかだと、時速75マイルの場所もあり、それって時速120キロメートルくらいあるので、私が日本でほとんど出したことのない速さ。
いまでも怖くて前のめりになってます。そして「ちょっとだけ渋滞しろ」って思ってます。

とはいえ、車を自分で運転してどこでも行けるようになった時の自由を得た気持ちと言ったら!!
あと身分証明書があるって、認められた感じ。そして、今ではアルコール買うときに、運転免許証をドヤっと見せることが、毎回嬉しい気持ちになるのです!

さーて次回は、筆記試験のための教本を翻訳しながら戸惑う、に続きます!


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