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黒瀬深民事裁判傍聴記・2021年8月23日(原告・閲覧制限、被告・閲覧制限)

2021年8月23日
東京地裁民事42部E合議係
526号法廷
事件番号・令和3年(ワ)第17052号
事件名・損害賠償
原告・閲覧制限
被告・閲覧制限
原告代理人・米山隆一
被告代理人・安村俊己
書記官・泉田伸江
裁判長・松田典浩
裁判官・關隆太郎
裁判官・成岡勇哉

12時15分の時点で、法廷前には17人ほどが並んでいた。12時30分、21人目が来たため、満席となってしまう。
傍聴人たちは、男性が多かったが、女性も数名いた。男性は、痩せた青年も、太った中年男性もいたが、一様に眼鏡率が高かった。あとから来た傍聴希望者が、「満席です」と職員から断られるたびに、苦笑を浮かべている男女の傍聴人もいた。また、傍聴慣れしていないのか、「コロナでなければ立ち見はできるのか」と、職員に尋ねている傍聴人もいた。
13時に入廷が許され、傍聴人は足早に、雪崩を打って法廷内に入った。
書記官は、伸江とあったが、眼鏡をかけた、四角い顔の真面目そうな中年男性だった。白いマスクを着けていた。
米山隆一弁護士は、ノーネクタイの黒いスーツ姿だった。
対する安村俊己弁護士は、白髪交じりの短髪の、浅黒い、がっしりした初老の男性だった。ノーネクタイの白いワイシャツ姿である。
二人とも入廷し、書類に何かサインをしていた。米山弁護士は原告席に座ってから、PCをいじっていた。安村弁護士は、書類に何かメモをしている。双方の机には、訴状と思しき書類が置かれていた。
原告、被告は、双方とも法廷に姿が見えなかった。どうやら、不出廷のようである。
傍聴席は、不使用席を除き満席となったが、一人不使用席に座っている女性傍聴人もいた。メモを取っている傍聴人は、十数人ほどいるようだった。当初は緊張した空気だったが、開廷を待つ間に、どこかだれてきた。原告被告が不出廷であることも、その理由の一つかもしれない。
そして、裁判長たちが入廷する。裁判長は、短髪の中年男性。裁判官は、眼鏡をかけた青年。もう一人は、眼鏡をかけ髪を短く刈った痩せた中年男性。
傍聴人は、立ち上がり、裁判長に礼をする。廷吏が、事件番号を読み上げる。しかし、傍聴慣れしていないのか、立ったままの傍聴人も数名いた。裁判長はそうした傍聴人に、「どうぞおかけ下さい」と声をかけていた。
こうして、13時15分、黒瀬深の第一回民事裁判が開廷した。原告、そして肝心の被告である黒瀬深は不在であるが。

裁判長『原告、訴状を陳述しますか』
原告代理人『はい』
米山弁護士は、低く、通った声で答えた。
裁判長『訂正申し立て、訴えの訂正申立書として陳述する』
原告代理人『はい』
裁判長『被告、答弁書、準備書面を陳述する』
被告代理人『はい』
裁判長『甲1~24まで証拠がある。1~3を』
書類の束が裁判長に、提出される。被告側からも書類が提出される。
裁判長『答弁書、被告準備書面で、一通り反論いただいた。原告の方で反論をする』
原告代理人『はい』
裁判長『期間は』
原告代理人『一か月あれば大丈夫です』
裁判長『双方、WEBの準備書面で』
原告代理人『私はそれで』
裁判長『いつですか』
原告代理人『9月最終週』
裁判長『10月1日までに出してくれる』
原告代理人『はい』
裁判長『10月6日か8日は』
原告代理人『6日の方がありがたい』
裁判長『では・・・』
原告代理人『すみません、6日入っていた』
被告代理人『8日午後なら大丈夫です』
原告代理人『私も』
裁判長『10月8日15時、双方WEBなので、つなぎます。10月1日までに、原告準備を。本日は以上です』
こうして、13時20分に、閉廷した。
傍聴人たちは入廷時と同じように、少し足早に、雪崩を打って出ていった。
閉廷後、開廷表に群がり、裁判長の名前を書いている傍聴人たちもいた。

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