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東京都連続昏睡強姦事件公判傍聴記・2023年6月22日(被告人:丸田憲司朗)

2023年6月22日
東京地裁18刑事部ACD係
713号法廷
事件番号:令和2年合(わ)第314号等
罪名:準強制性交等、住居侵入、準強姦、準強制性交等未遂、準強制わいせつ
被告人:丸田憲司朗
裁判長:野村賢
裁判官:平手健太郎
裁判官:大崎敦生
書記官:村田寿一

<法廷の風景>


9時30分の時点で、法廷前には10人ほどが並んでいた。10時近くには、28人となる。10時になってから、漸く傍聴人たちは入廷を許された。傍聴人の中には、法廷画家のような人もいて、公判中、小さなパレットと絵の具を使って、被告人などを描いていた。
公判途中も、次々と傍聴人が入廷し、ほぼ満席となった。
弁護人は、眼鏡をかけた、さえないサラリーマン風の初老の男性。前を向いていた。心なしか表情が硬い気がした。
検察官は、髪が後退した七三分けの、眼鏡をかけた中年男性である。その後ろには衝立があり、被害者が座っていると思われた。
裁判長は、髪を七三分けにした、痩せた眼鏡の中年男性。
被告人は、中肉の30代の男性。髪を七三分けにしている。ノーネクタイのスーツ姿である。白いマスクをしているため、顔の殆どは見えないが、ムーンフェイスではなくなった様子である。目を裁判長たちの方に向け、入廷する。座ってからは、背筋を伸ばし、前を見ていた。
10時より、丸田憲司朗被告人の論告弁論は開始された。

裁判長『乙7,8,9、未整理。採用し調べる。弁護人から同意貰った』
検察官『乙7は違う』
裁判長『乙7,8,9です』
乙7は前科関係。乙9は略式命令、直近前科の内容とのことだった。
証拠整理が終わり、検察官の論告が開始される。

<論告求刑>

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