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NPO法人マザーハウス理事長強姦事件公判傍聴記・2023年9月1日(被告人:五十嵐弘志)

2023年9月1日
東京地裁第18刑事部ACD係
713号法廷
事件番号:令和5年合(わ)第120号
罪名:準強制性交等
被告人:五十嵐弘志
裁判長:野村賢
書記官:濱岡伸

この事件は、自らも前科者である更生支援NPOマザーハウスの理事長、五十嵐弘志が、支援対象の女性に対し、抗拒困難な状態において強制性交を行ったとされる。
9時25分、10人ほどがすでに並んでおり、片山徒有さんが最前列に並んでいるようだった。同人を含め、関係者らしき人が七人ほど並んでいる。関係なさそうな女性も多く並んでいた。9時50分には、40人近い傍聴希望者が並んでいた。9時53分に、入廷は許可される。
傍聴席は、ほぼ満席であった。
検察官は、髪を短く刈った眼鏡をかけた青年と、髪を後ろで束ねた中年女性である。
弁護人は、毛先がカールし髪を整えた40代の男性、髪を真ん中で分けた農民のような風貌の3~40代の男性、髪を後ろで束ねた若い女性の三人。
書記官は、髪を七三わけにした30代ぐらいの男性。
裁判長は、眼鏡をかけた中肉中背の男性。裁判官は、痩せて頬のこけた青年と、眼鏡をかけた七三わけの痩せた中年男性。
被告人は、地味な印象の、ずんぐりとした体格の浅黒い初老の男性であった。白髪交じりの柔らかい髪を、七三で分けている。白いラインの入った黒いジャージの上下を着て、サンダルを履いている。白い立体マスクが顔のほとんどを覆っている。刑務官二人に挟まれ、下を向いて入廷した。
被害者参加代理人の弁護士も、入廷する。白髪交じりの髪の毛先がカールした、初老の男性である。机の上に書類をおいている。
10時より、五十嵐弘志被告人の初公判は、開廷した。

裁判長『開廷します、証言席の椅子に座ってください』』
被告人は、証言台の椅子に座る。
裁判長『名前は何ですか』
被告人『五十嵐弘志です』
落ち着いた、しかし、やや張りのない声だった。
裁判長『もう一度』
被告人『五十嵐弘志です』
裁判長『生年月日は』
被告人『昭和39年2月10日です』
裁判長『起訴状受け取っている』
被告人『はい』
裁判長『本籍などに違いは』
被告人『職業は無職になりました』
裁判長『他は』
被告人『同じです』
裁判長『被害者とされている人の特定事項、述べてはならないと決定している。起訴状を聞いていて』

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