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岡口基一民事裁判傍聴記・2021年6月25日(被告・岡口基一、原告・岩瀬正史外)

2021年6月25日
東京地裁民事6部甲合議A係
706号法廷
事件番号・令和3年(ワ)第7820号
事件名・損害賠償請求事件
原告・岩瀬正史・外
被告・岡口基一
裁判長・清野正彦
裁判官・鈴木拓磨
裁判官・山口愛子
書記官・上原啓司

開廷表には、当初は武藤貴明裁判長の名があったが、清野正彦裁判長に書き換えられた。
法廷前には、傍聴席は14席、先着順である旨の立て看板が立てられていた。傍聴人が殺到することを見越しての措置だったのだろうが、結局、傍聴席は満席にはならなかった。
13時近くに、報道の腕章をまいた男性3~4人が法廷前へ並ぶ。その他の傍聴人は、4人ほど並んでいた。また、この日は、岡口裁判長の息子が傍聴に来ていたらしい。
岡口氏は、法廷内に姿が見えず、どうやら出廷していない様子だった。
原告関係者席は、4席が指定されていた。眼鏡をかけた中年男性がおり、この男性が原告の岩瀬氏だろうか。他は、ショートカットの中年女性2人と、髪の長い若い女性が1人座っていた。4人とも、開廷前に書類を読んでおり、遺影は掲げていなかった。いずれもマスクをつけている。
記者席は16席指定され、15人が座る。
書記官は、開廷表には男性名が書いてあったが、女性のようであった。
原告側弁護人は3人。眼鏡をかけた短髪の丸顔の男性と、髪を七三分けにした男性、丸坊主に眼鏡をかけた中年男性という顔ぶれ。いずれも、マスクをつけている。開廷前、書類に目を通していた。
被告側弁護人は、2人であった。一人は、白髪交じりの髪、眼鏡をかけた、半袖のワイシャツ姿の中年男性であった。もう一人の弁護人も来るとのことであったが、来なくても15分になったら開廷すると、裁判長は述べた。
清野裁判長は、髪を七三分けにした、痩せた中年男性だった。鈴木裁判官は、眼鏡をかけた短髪の男性。山口裁判官は、長髪の女性であった。全員マスクをつけている。
被告側のもう一人の弁護人が、開廷ぎりぎりに法廷に入る。眼鏡をかけた、白髪の、太った老人だった。
書記官が事件番号を読み上げ、13時15分より、開廷となる。

原告側は、訴状と、訴状の訂正申立書を陳述する。
被告側は、答弁書を陳述する。
甲1号証から22号証まで提出されている。そのうち、甲5号証は、原本とあるが、写しとして提出となる。
原告は、二週間以内に、書面で答弁すると述べる。
裁判長「訴状の8ページには、本件投稿1が侮辱に当たると書かれている。これは具体的にどういう点で侮辱なのか」
ここに話が及んだ時、法廷内の空気が張り詰めた。
原告側は、裁判長の問いに、何か答えた。
裁判長「侮辱という上に書かれている、被害者の尊厳が傷つけられないように願う気持ち、これは、侮辱と一緒のものですか」
原告側「はい」
裁判長「どちらかと言えば、遺族が故人を敬愛追慕する情、(聞き取れず)の高裁判決がありますけど、侮辱の保護法益と、遺族が故人を敬愛追慕する情、一種の人格権ですね、これを、区別しようと思えばできる風に思うんだけど。侮辱に当たると言われているものと、被害者の尊厳がこれ以上傷つけられないことを願う情、この二つを書き分けられるなら、書き分けてご主張いただいた方が、と思っています」
原告側「承知いたしました」
裁判長「昭和54年3月14日の東京高裁の判決(聞き取れず)と思うんですが」
原告側は、今の点を含め、二週間で答弁は間に合うと述べる。
被告側は、原告の書面を待って、反論を行う。また、被告側は「主張はそう(反論を行う)なんですが、当方としては、争うことは本意ではないと思っておりまして、(聞き取れず)も併せて検討したいと思っておりまして、進行としては、弁論準備をしてもらえればありがたい」と述べる。
次回より、弁論準備に移ることとなる。二週間以内に、被告側の求釈明について反論を行う。それを踏まえて、被告側の方でも反論を行う事となる。
裁判長は、「判決以外の解決も考えたい」と述べた。和解を模索するという事か。
7月12日が原告側の提出期限であり、被告側はそこからさらに四週間必要とのこと。被告側の書面提出期限は、8月20日となる。それらの日程を踏まえ、次回期日は、9月3日13時30分となる。14時まで予定される。内容は弁論準備であり、611号法廷が使われる。
こうして、14時まで予定されていた公判は、13時22分、たったの7分間で終わった。
民事は、刑事と様々な点で違った。予定されていた時間より、極端に早く終わった。また、裁判長や弁護人たちの三者とも、聞こえやすさを考慮していないのか、声が小さめで、聞き取りにくかった。
閉廷後、原告らは、自らの弁護士や、記者たちと談笑していた。果たして、客観的な記事を書いてくれるのか、疑問に思った。

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