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キッズライン連続強制性交等事件公判傍聴記・2022年7月1日(被告人:橋本晃典)

2022年7月1日
東京地裁第1刑事部
531号法廷
事件番号:令和2年合(わ)第139号等
罪名:強制性交等、児童買春、児童ポルノ法違反、強制わいせつ
被告人:橋本晃典
裁判長:古玉正紀
裁判官:水越壮夫
裁判官:竹内瑞希
書記官:白須隆裕

ベビーシッターの橋本晃典が、キッズラインを利用し、被害者たちと接触していった。性犯罪被害に遭った人数は、20名にも及ぶ。
14時10分の傍聴券の締め切りまでに、43枚の傍聴券に対し、それを下回る人数しか来なかった。30人台か。開廷前、法廷前にならばされた。
弁護人は、眼鏡をかけた中年男性三人、眼鏡をかけた中年女性一人、眼鏡をかけた初老の男性の合計五名。
検察官は、中年女性一名、茶髪ショートカットの若そうな女性二名、眼鏡をかけた中年男性一名。また、被害者参加代理人らしき女性二名が、検察官側に座っていた。
被告人は、丸坊主の、痩せた青年だった。黒縁眼鏡に、白いマスク。白い長袖のワイシャツ、黒長ズボンという恰好だった。ノーネクタイである。険しい表情で入廷した。被告席に座ってから、傍聴席の方を見ている。
14時30分より、橋本晃典被告人の論告弁論公判は開廷した。

裁判長『開廷します。被害者のP、L、T、意見陳述。心情について。代理人弁護人に朗読願う。Pさんから』

<Pの意見陳述>
息子は、宇宙に興味を持っており、ワクワクしてイベントに参加しました。しかし、実際には、想像できないことが起きていた。声震わせながら、話してきて、抱き着いてきた。子供は何事もなかったように、その後、ふるまっている。そう努めていると思う。不安や怖い思い、警察に話すことで、繰り返しているのではないか。被告人が話していることが本当なら、気の毒です。寄り添う人があれば。ただ、許されない過ち。意志の弱いことを、生い立ちの所為にしてしまうと思う。ニュースで痛ましい事件のことを報道されていると、別のチャンネルに変える。触れてはいけない話として、蓋をしている。
息子が性に目覚めた時、対人関係保てなくなるか、不安。
示談の申し入れあったが、受け入れる気持ちにはなりません。相手を傷つける自分勝手な行為はしないように教えている。自分がつらいと感じる事あっても、傷つけたこと忘れてほしくない。精神的に、強く持ってほしい。裁判官には、相当な処罰を。
以上。

被告人は、深くうつむいていた。

<Lの意見陳述>
僕が事件にあってから数年たった。20人近く被害に遭っていると思うと、つらい。事件になったこと、つらい。深夜3時に起こされ、トイレで事件に遭った。一人でトイレに行くのがつらい。みんな同じ思いをしていると思う。動画を見る、と持ちかけたのは貴方で、誠意が感じられない。反省し罪を償えばやり直せる。努力すれば報われる。きちんと認めることが必要だ。弁償してほしい。貴方にまっとうに生きてほしい。そう思っている。

<Pさん関係の意見書>
私は、平成28年1月に、広島のキャンプ場で被害を受けた子の親です。息子は7歳でした。まさか私が被害に遭うなんて、という気持ちでした。息子が映っている、とてもショックでした。息子が寝ていると時のものでした。覚えていないかもと思い、被害届を出すのを躊躇しました。息子は、「起きているときにチンチンを触られた」と言いました。犯人をどうしても処罰してほしいと、被告人の生い立ちにかわいそうな部分あるが、だからといって、こんな卑劣な犯行を許してはならない。息子は、キャンプに行きたくないと言っていた。嫌だったと思う。息子に今の気持ち聞くと、ぶっ殺したい、死刑だ、という言葉出てきました。母親としても怒りを感じています。反省しないと思う。反省できる人なら、これだけ繰り返さない。裁判だから反省の弁を述べている。罪を逃れたくて言っているとしか思えない。被害者から提案あったら、少しずつ弁償していこうという話あった。しかし、あてにならない。年賀状届いた。住所のメモを破棄してほしい。一日も長く刑務所に入ってほしい。
以上。

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