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ライブを振り返る

出張が続いていて、なかなか書けなかった福岡のライブについて、記録しておこうと思います。

ライブというのは、ファン歴47年の浜田省吾のライブです。

久しぶりのアリーナツアーが行われるので、ずっと退会していたファンクラブに入り直し、抽選で福岡会場が当選したので行ってきました。

昨年12月末に開催された、ホールツアーに1人で行ったのを次女に「抜け駆けしてひどい!」と責められたので、今回は2人で観に行くことにしました。

次女が浜田省吾を好きだったなんて、少し前まで知らなかったんです。
でも、生まれた頃から家でも車の中でも流していたのは、浜田省吾の曲ばかりだったから好きになるのも自然な流れかもしれません。

これまで次女が好きなアーティストのライブにはよく一緒に行っていましたが、私が好きなアーティストのライブに、親子で行けるなんて、それだけで感激していました。

会場は、マリンメッセ福岡
次女と藤井風のライブを観に行き、気に入った会場です。

お天気は、あいにくの雨でしたが、そのおかげか、開場時間が少し早まり、会場の中にすぐ入ることができました。

何も買わんよと言っていた次女は、タオルを買って喜んでいました。

今回のライブ、サブタイトルはWelcome back to the Rock Show youth the JUKE BOX
となっていました。

演奏されたのは、浜田省吾が20代から30代にかけて作った曲だけで構成されていました。

ファン層は、私のように、50代から70代が主流なので、まさに私たちが青春時代に聴いた曲が、JUKEBOXから流れてくるような感じでした。

でも、単なる懐メロのメドレーではないんです。
もうすぐ70歳になる浜田省吾が、20代の頃と変わらないパワフルな演奏と歌を、私たちに聴かせてくれました。

懐かしくもありましたが、今、聴いても歌詞も曲も新鮮に感じられ、この曲を20代前半で作っていたんだ!ということで感動しました。

長いツアーが終わった直後に起きた東日本大震災。多くのアーティストが、復興支援ライブなどを行っていましたが、浜田省吾はそれに大々的には参入しませんでした。

そしてコロナ感染拡大により、ライブやイベントは、自粛されました。

感染が収まり始めた頃に始まったホールツアー。それが終わって今回のアリーナツアーが行われました。

ホールツアーとアリーナツアーでは。選曲は大きく違いました。
久しぶりに会場で行われた世代確認で、10年のブランクにより、ファンの世代が一気に上がったことがわかりました。

どこまで頑張れるかわからないけれど、あの頃と変わらず、これからも歩み続ける。

アフターコロナで世の中が変化しても、あの頃、夢中で取り組み、受け入れられないことには抵抗したり、反発してしながら自分らしく生きたいと願っていた頃を思い出して、行けるところまで行こう!

私たちに、そんな思いを伝えるために、あの頃の曲を選び、パワフルに演奏してくれたのではないだろうか?

ライブを観ながら、そう思いました。

私は、浜田省吾が愛奴というグループから脱退して、ソロデビューをした頃から彼の音楽をずっと聴き続けています。

高校1年の秋、友人に誘われて、広島大学の学園祭に行き、中島みゆきの前座で演奏していたのが浜田省吾でした。

当時の私は部活動を続けようか、辞めようか悩んでいました。そして、このライブに背中を押され、退部届けを出し、メンバーから裏切り者と責められ、メンバーからも顧問からも無視されるようになり、しばらく学校に行けない日も続きました。

初めて経験した挫折でした。

こんな思いは2度としたくない!どんなことでも、最後までやり遂げる!と、このとき、自分自身に固く誓いました。(それが、その後も何度も自分を追い込むことになりました)

その時期に聞いていた曲が、
愛のかけひき
19のままさ
生まれたところを遠く離れて
遠くへ
路地裏の少年

です。「19のままさ」や「遠くへ」は、ライブの定番曲でしたが、レコード化されたのは、その10年後に発売された「J・Boy」。
歌いたい曲と、売る曲が違う中で、自分の歌いたい曲を力を振り絞るようにして歌っている姿に励まされました。

曲が好きというより、浜田省吾の生き方に惹かれて、ずっと追いかけながら、自分自身の道を歩んでいるような気がします。

福岡でのライブを観ながら、私も当時のことを思い出しました。
あの時は、この辛さから逃げ出したい気持ちしかありませんでしたが、今は、そういう経験をしたから、今の私があるのだと感謝しています。

次女は、今年31歳になりました。次女と同じ歳の頃に私が聴いた曲を、次女は曲を聴きながらどんなことを考えていたのか、今度、聴いてみたいと思っています。

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