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打ち合わせから仕事は始まっている

先日、中学校にお仕事の打ち合わせに行ってきました。
その中学校に関わりのある友人が、校長先生から、自己表現の授業ができる人を紹介してほしいと相談を受けて、私のことを紹介してくれたのです。

中学校に伺ってわかったことがありました。

校長先生が教育委員会にいらっしゃったころ、私の講演を聞いてくださっていたことがわかりました。

長年、地域に密着して仕事を続けていると、このような再会やご縁繋がりの出逢いがたくさんあります。
本当にありがたいことです。

ご依頼が「自己表現の授業」でしたが、自己表現と言っても求められていることは様々です。

自己表現ならアサーションだ。
地域のイベントで発表するならプレゼンテーションだ。

と思って内容を準備してしまえば、
アサーションとは?
プレゼンテーションのポイントとは?
という説明が先行してしまいます。

学校の授業は50分
スケジュールの関係で私が担当できるのは50分だけ。

私の授業で完結させるのではなく、教科担任の先生が迷いなく、生徒たちを仕上げまで導いてくださるには、この時間でどのようなことを行い、どのように引き継げばよいか?

これまで、1日研修より、短時間の研修を多く担当してきて、結果や成果に繋げることができたのは、目的や制約、実施後のあるべき姿を明確にしながらヒアリングや打ち合わせを行なっているからです。

接客対応の際の言葉使いで、
「〇〇でなければ〇〇できない」という表現は「〇〇するためには、〇〇が必要」や「〇〇には〇〇をお願いしています」という表現の方が理解や協力を得やすい。と伝えています。
しかしこれは、接客に限ったことではなく、私は、講師自身の考え方にも通じると思っています。

これくらい時間をもらわないと研修ができない。
ここから説明させてもらわないと、進められない。
時間が十分ないと、いい研修が提供できない。

自分が持っているものを提供するだけになっていたり、自分の力だけで何とかしようと思っていたら、「〇〇でないと〇〇できない」という思いがどんどん大きくなり、協力してできることを一緒に考えたり、相手の話をもっと詳しく聞いてベストな方法を見出そうというところには至りません。

「見通しがたちましたし、私たちが何を準備すればよいかがわかりました」
「研修を待つ間にも、私たちで行っておけばいいと思うことがわかりました。明日、担当者間で早速共有して取り組みます」
「研修内容をどうするかより、私たちの不安が消えて、元気になれました。私たちから考え方をもう少し広げていこうと思います」

打ち合わせは内容を決めるだけの場ではありません。事務局の方々が日々抱えていらっしゃる不安を少しでも解消して差し上げる場でもあります。
また、そのようなご相談やご質問にお応えすることが、私がどのように研修を進め、受講生に関わっているかを知ってもらえる機会にもなっています。

中学三年生の授業を担当させてもらうのが、今からとても楽しみです。

打ち合わせが終わって、日めくりKeikoちゃんを書いている手帳を先生方に見ていただきました。

ご覧になりながら、

「わかりやすいことはもちろんですが、イメージが膨らんで、かつ納得感があることが大事なんですよねー」
とおっしゃっていました。

手帳も日めくりKeikoちゃんも、仕事には直接関係ないように見えますが、私の考え方や仕事への取り組み方を知ってもらうために欠かせないツールのひとつになっています。

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