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「受講」と「参加」の違い

今週は、専門学校の前期修了試験、終日研修を3件、公開講座、店舗改善指導を担当させていただきました。

コロナ前もコロナ禍も、そして今も、私はオンラインで研修を行っていませんし、オンラインセミナーも長時間のものは行ないません。1年中、公共交通機関を乗り継いで仕事先を訪れ動き回って仕事を行っています。

そして、週末は、仕事先は自転車で約30分かかる場所で、仕分けと積み込みのアルバイト。夏場は全身汗だくになって体を動かしています。

1日中涼しい部屋で座って仕事をするのは快適ですが、身体のためには控えるようにしています。研修を行う上では、主役は受講生、講師でも研修資料でもありません。

講師は、受講生が、安心して研修に取り組み、気づきを深め行動を起こしてくださるように働きかけている黒子のような存在だと捉えてこの仕事を行っています。

でも、黒子であっても、コンディションが良くなかったり余裕がなかったりすると、受講者にそれが伝わってしまいます。気遣ってもらうのはありがたいことですが、やはり受講者には、安心して研修に専念していただきたいと思っています。

今週、担当させていただいた4病院合同の係長・主任研修は、4年前から担当させていただいているお仕事です。最初の年はひとつの病院に勤務している方ばかりでしたが、年々、他の3つの病院からの受講者が増えて来ています。私が担当している他のテーマの研修を受講した方や、以前、この研修を担当された方が、ご紹介してくださっていると伺い、嬉しく思っています。

7時間の研修の中で、ワークと意見交換の時間をたくさん作っているので、今年も、皆さんが前のめりで楽しそうに取り組んでくださっていました。

午後から仕事で中座する予定だった方が、「師長さんに了承してもらえたので、午後からの研修も参加させてもらっていいですか?」と言われ、最後まで研修を受講してくださいました。

研修が終わり、みなさんが帰られるとき、口々に「今日この研修に参加できてよかった!」とおっしゃっていました。

「研修を受講する」と「研修に参加する」は、違うと思っています。
「参加」の言葉には、みなさんが率先して気づきを深める機会を作り出してくださったことが読み取れます。

二つの言葉の、どちらが口をついて出るかは、この研修にどのように取り組まれたかを表しているような気がします。
そして、担当させていただく私自身が、皆さまにどのように関わったかの
「答え」となる言葉だと思っています。

休憩時間も、お昼休みも
「ちょっとお聞きしてもいいですか?」「先ほどのお話をもう少し詳しく聞かせてもらっていいですか?」「実は~についてどう対応すればよいか困っています」と、たくさんのご質問、ご相談をいただきました。

最後に皆さまをお見送りするときに、皆さまの表情に清々しさが感じられて私自身も、清々しい気持ちで研修を終えることができました。

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