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03. 活動開始

私が「就職」を意識し始めたのは、4年生になる前の3月でした。
自分が4年制の女子学生であること、
地方出身者なのにUターンを希望していないこと、
成績もよくないし、ゼミにも入っていないし、卒論もない。

自分の置かれている立場を考えてみたら、人より少しでも早く、そして真剣に取り組まなければいけないことだと悟ったのです。

そして、同じやるなら何でもベストを尽くしたい!
「大学4年生は就職活動一色で灰色だ」と言われているけど、果たして本当だろうか?私は私の就職活動が「ここまでできて、楽しかった!」と言えるように頑張ってみよう!と心に決めました。

■ 企業研究

4月に入ってすぐ、私は就職課の資料室(企業の求人情報などが閲覧できる部屋)に足を運び始めました。初めて資料室に入り、あの莫大な資料を見たときは、吐き気がして気分が悪くなりました。

「外国語学部求人申し込み書綴り」と「女子学生用の業種別求人ファイル」の中から、めぼしいものをピックアップしていきました。
しかし、たくさんあった資料の中から見つけたのはたった10社でした。この時点で、いかに女子学生は就職が厳しいかを思い知らされた気がしました。

資料室に通い始めた最初の2~3回は、こんなふうに不安で落ち着かなかったのですが、急がば回れで、まずどのような業界があるのか?どんな業界が伸びているのかを調べ始めました。そして、しばらくは求人ファイルは一切見ませんでした。

資料室の一番奥に設置してある書籍のコーナーで、就職読本などを一生懸命読みあさりました。

大学の就職部(今でいうとキャリアセンターやキャリア支援室)にも、早くから何かと理由をつけて足を運びました。就職に関して、一番新鮮な情報が入ってくるのは就職部です。自分にプラスになる情報をたくさん収集しようと思ったのもそのためです。そしてそれ以上に、社会人を前に、あがらずに自分の考えていることが言えるかどうかを練習するためでもありました。

日頃から就職部のスタッフの方と話していたら、言葉遣いや、考えを整理する勉強になります。さらに、面接の練習にもなると思うのです。

こうして、毎日必ず一度は、資料室と就職部を訪れて、職員の方にあいさつをしたり、ちょっとした会話ができるようになりました。あんなに講義をさぼり、ろくに大学にもいかなかった私が、ワクワクしながら大学に通うようになりました。

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