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講師のためのアサーション

私には、30年あまり学び続けているテーマがあります。それは、「アサーション」です。(アサーティブネスや、アサーティブ・コミュニケーションとも言います)
私にとってアサーションは、単なる学びではありません。仕事も子育ても、人との関わりも、全てうまくいかなかったことで、何度も心身の不調をきたしていた中で、アサーションに出会いました。一瞬で”これは、私が一番求めていたことだ!”と思いました。

学ぶというより、自分の中にしっかりと取りこんで、出来なかったことが出来るようになりたい!と思いました。
行動の習慣化はそんなに難しくありません。難しいのは物事の捉え方、考え方を変えることです。考え方を一つ変えていくのに15年かかりました。15年かかりましたが、そのおかげで不安やストレスから解放され、今の私がいます。

アサーションの研修や講座を担当することもよくあります。でも、自分から「アサーションを行いましょう」と提案をしていません。(研修の中にエッセンスとして取り入れることはありますが、そのときはアサーションという言葉は使っていません)
お客様から「アサーションの研修(講座)をお願いします」とご依頼いただいているものばかりです。私の中では、アサーションは研修テーマとして提供するものではなく、『私自身が実践するもの』という考えが強いのだと思います。

しかし、最近、どのようなテーマの研修を担当する上でも、講師としてアサーティブな在り方や関わり方がとても大事だという思いが強くなってきました。そして、私一人がそう感じているのかを確かめたくなり、昨年から勉強会を持ち始めました。

勉強会に集まってくださっているのは、気の置けない講師仲間です。
勉強会の中では、私自身が培ってきたものを共有しつつ、皆さんの考えや思いをたくさん聞かせてもらっています。
その一つ一つの考えや思いに触れ、
「あ~~いいな~~」「楽しいな~~」「勉強になるな~」と充実した気持ちを存分に味わいながら有意義な時間を過ごしています。
忙しい中を、集まってくださっている仲間にも感謝の気持ちでいっぱいです!

研修や話し合いの中で、よく「安心・安全の場を作ることが大事」と言われています。しかし、

みんなが自己開示すれば安心・安全の場になるわけではありません。
和気あいあいとした感じ、愉しい雰囲気になれば、安心・安全の場になっているのとも違うと思っています。
また、講師をはじめとして、場を提供した人が、集まった人たちのために安心・安全の場を作るのでもありません。

お互いが、みんな同じではないということを心から認め合っている中で、
お互いの考えや思いに深い関心を持ち、
自分の考えや思いを、臆することなく自分の言葉で語っている。
集った一人一人が、それを大切に思い、実践しているから、自然に安心・安全の場になっていくんだろうな、と思っています。

あらためて、有意義な場を一緒に過ごしているみんなに感謝しています。
本当に、ありがとうございます!

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