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記録は言葉の筋トレ

時間にも気持ちにも余裕があると、どんなことも面白いほどうまくいきます。
たとえうまくいかなかったとしても、修復する時間があるので、平常に戻せます。

ギリギリまで準備して、作りこんで臨む研修ほど、余裕のないものはありません。
準備が整い過ぎると、それが惜しくて手放せず、受講者の変化に気づく余裕がなくなるばかりか、変化に対応できなくなる場合もあります。


研修や講座を担当させていただくときは、準備したものを一旦手放して、受講してくださる方にしっかり向き合って、必要に応じて、進め方やお伝えする内容を変えています。

私についてご紹介いただく内容、研修が始まる前の様子、話を聞いてくださっている方の反応。どれもいつも違います。

その時に応じて内容を変えるためには、深く理解し、自分自身が実践しているものであることが大事です。

常に、自分自身が学び続け進化していくことは大事ですが、研修や講義のネタ集めのための学びや、自分自身が消化しきれていないものを提供することは控えています。
自分自身の仕事の幅を広げることは大事ですが、貴重な時間とお金をいただいていることは、忘れてはいけないと思っています。

講師として独立して32年ですが、そういう思いはあっても、なかなか実践できませんでした。

できるようになったきっかけは、記録を取ることを大切にし始めたことにあります。

手帳の1ページを使ってのアウトプットは、
探す、思い出す、考え込む
という時間を大幅に削減することにつながっています。

決めたことを、ムダなく決めた時間内に終えることが、達成感や気持ちの余裕につながっています。

デジタルツールが主流になっても、手書きを大切にしている理由はそこにあります。

書き慣れれば早く書けますし、ただ書き写しているのではなく、自分の言葉で要約しながら書くので記憶に残りますし、見直したときにサッと思い出すことができます。

13年、同じ手帳を使い続けて、書く場所や、書く内容、書き方を改良してきました。
毎年、少しずつ進化しているので、ワクワクしながら読み返しています。

準備したものを手放して、その場に合わせながら対応できるようになったのは、記録という「言葉の筋トレ」毎日を欠かさず行っているおかげですね。

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