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古希

9月、ついに七十歳だ。

本来は “古稀” と書くらしいが “稀” が常用漢字ではないので “古希” と標記しているそうだ。
七十歳になるなど、稀(まれ)だった時代とは違い、今はまだまだ現役の年齢だと思う。

とはいえ、あちらこちらと体の不具合、脳のエラーなどが、次から次へと出てくる。いたわらなければと思うが、使わなければ錆び付く。若い頃と同じことはできないけれど、同じことができなければ、能力は劣化する。

ということで、七十歳を記念して、何か新しいことを始めようと思う。

七十の手習いだ。
妻にいうと「お金が掛からないことにしてね」と、笑顔で念を押された。さすが、形から入りたがる私のことをよくご存じだ。何をするにもまずは見た目。技術がないのだから良い道具を使って何が悪いのだ。と反論すると「ある程度上手くなって、これからも続けようと思ったらね」と、論破されることは、長年の経験で分かっているので、決して反論などしない。

お金の掛からないこと。

断捨離? ミニマリストになろうか? いっそのこと、終活か? 

と、冗談はさておき(案外本気だけど)私が一番苦手なことを、本気でやろうかと考えている。
それは“絵を描くこと”だ。
以前どこかで書いたと思うが、私は絵が下手くそなのだ。だから、決して描かない。もっとも絵を描く必要に迫られることなどほとんどないから、困ることはないけれど、これでアートの仕事がよくできたものだと、我ながら感心する。(余談だが、字も下手だ)

ということで

絵を描き始める
古稀の秋
高すぎる目標に
我ながら呆れる

目指すはこういう絵。

渡辺美香子


友人の渡辺美香子氏の色鉛筆画だ。

目標が高すぎて絶対に到達することはないけれど、いつの日かお披露目できる日が来るかも知れない(きっと、来ない)


とりあえず、スケッチブックと色鉛筆は以前から持っているので、ゼロからのスタートだ。




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