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「他責思考」についての考察

今、私の親族が夫婦関係で苦しんでいる。
相手方が仕事をしておらず、この現状を親や配偶者、これまでの環境のせいにして、家に籠りきりなのだという。
この話を聞いて、「他責思考」で生きていると自分自身や周囲にとって、負のスパイラルに陥るのだなと感じた。
今日は、そんな「他責思考」について、私なりの考えを深掘りしてみたいと思う。


①「他責思考」に陥る原因

この思考の根幹には、「自分に対する無力感」があるように思う。
小さな頃から現在に至るまで、「自分の努力で成し遂げたぞ!」という成功体験が乏しいため、自信が持てず、新しいことや困難なことに挑戦できないのである。
その結果、現実から目を背けるために、周囲の人や環境のせいにして、自己防衛に走るのである。

②「他責思考」の人の特徴

「他責思考」の人には、様々なタイプがいるが、共通の特徴があると思う。

(1)誰かが助けてくれると思っている

日本はとても良い国で、社会保障が充実している上、親切な人も多い。
そのため、いざとなれば誰かが助けてくれて、生きていけるだろうと内心思っている。
この心理により、自分自身の行動や努力によって現状を変えようという意識が無くなっていく。

(2)一見すると善人に見える

周囲からの手助けを受けるには、「困っているから助けてあげよう」と思わせることが重要である。
そのため、表面的にはいい人のように見せる。
しかし、深く付き合う身内には、要求が激しくなるとともに、依存するようになる。
結果として、身内は搾取されどんどん疲弊していくが、外部の人からはなかなか理解されない、という状況になる。

(3)指摘されると怒る

「他責思考」の人は、精神的に自己防衛することで現実からの距離を保つ。
そのため、出来ていないことなどを指摘されると、相手に対して怒りの感情をぶつける。
これにより、指摘しづらい関係を築き上げていく。

③「他責思考」から抜け出すには

このような思考に一度入ると、負のスパイラルに陥りエスカレートしていくため、人生を前向きに過ごしていくためには、早い段階で抜け出すことが重要である。
そのためには、「現状は全て自分自身のこれまでの生き方の結果」であることを心から理解することしかないように思う。
これを理解し、小さなことから自力で何かを成し遂げる経験を積み上げることで、少しずつ人生が好転していくのである。


人生100年時代に突入していくと予想されている。
先の長い人生で、「自責思考」で生きていくことで、正のスパイラルを作り、指数関数的に人生を良くしていく。
こんな人生にしていきたいな、と思っている。

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