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続:劇場総集編後編のラストシーンや「Re:Re:」の意味を勝手に考察する


以下の自分の投稿の続きです。「まだもやっとすること」で書いた、劇場総集編の前編のタイトルが「Re:」になっている意味について、一日考えたら何となく整理ができたので書いてみようと思います。

なお、劇場総集編のネタバレを含むのでご注意ください。


前編が「Re:」の理由

これは「過去」からの返信のみととることができる、と感じました。前回の投稿から暫く置いたところ(自分としては)納得いく説明ができそうだと思ったのでこの投稿で追記したいと思います。


初ライブまでに得たもの

劇場総集編前編(台風の日の初ライブまで)ではひとりは憧れていたバンドメンバーに巡り合うことができました。これはこの段階では「まだ失うものがなかった」とも言えます。


機材トラブルに見舞われた文化祭

後編の文化祭ではライブ中に機材トラブル(弦が切れる、ペグの故障)が発生しました。幸い喜多ちゃんのアドリブとひとりのボトルネック奏法で乗り切れましたが、ライブがそのまま失敗する可能性もある危機的状況だったといえます。

何とか乗り切れた、という安堵の感情が舞台から飛び降りたときの、

ひとり:あぁ・・・おわった・・・

ぼっち・ざ・ろっく! アニメ第 12 話 ライブ後舞台から飛び降りて意識がなくなる直前

というセリフに現れていると思います。

少し余談ですが、劇場総集編では、このシーンの時に TV アニメ版のときに流れていた BGM がなくなっていたのが個人的には印象的でした。ギャグっぽさがなくなっていて、「BGM がなくなるだけでこんなにイメージが変わるのだな」と。

もしかすると、TV アニメ版ではあくまでギャグシーンとして流していたけど、このシーンのひとりのセリフにより心理描写的な意味を持たせる演出だったのかもしれません。劇場総集編ではギャグ要素がカットされる傾向が多かった(特に前編)ので、その一環で削除されただけだった可能性も十分考えられますが、あくまで一つの可能性としてあり得そうです。


まとめ

バンドを得ることができた前編、それを失う恐怖が生まれた後編と考えると、後編は未来と過去からの返信であることを示す「Re:Re:」、前編は過去のみからの返信を示す「Re:」と捉えるのが僕は最も納得がいきました。

なお、主題歌「Re:Re:」の歌詞には失うことへの恐怖も描かれています。

繋ぎあった時もあった
ほどけない感情持ち寄って それが僕のすべてだった
それもたった今 失くしたんだ

ASIAN KUNG-FU GENERATION ソルファ 「Re:Re:」 歌詞より

読んだ方の中には「考えすぎだ」という方もいると思いますが、あくまで一つの解釈として楽しんでもらえればうれしいです。

最後まで読んでいただいた方、本当にありがとうございました!

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