見出し画像

介護と『管理』

多くの人が関わるプロジェクトを行なう場合、その成功確率を高めるためにゴールの合意からスケジューリング、リスク管理などなどを行なう。
これが、私が大学で教えている「プロジェクトマネジメント」。
企業活動を始めとする社会活動において『管理』が金科玉条のように重要視されているが、ホントは管理しなくても良ければ管理しないほうが良い。
一時期バズッた「オーケストレーション」がこれにあたる。
プロの演奏家たちが指揮者無しで演奏するスタイル。
ゴールに向けてプレーヤーたちが自律的に活動できるのがベスト。
それができない場合に『管理』が必要になる。
『管理』は次善策だ。

介護の現場で働く方に、先日話を伺った。
「新しく気づいたことがあるの。私たちは、介護の現場で『管理』をするのではなく『現実に引きずられまくる』ことが大事なんだと。」
彼女の現場は、スタッフが引きずられまくる状況に対応できるよう技術を磨いている。そして、それを楽しんでいる。

『管理』に活動の多くの資源を裂き、管理できたかどうかばかりを気にしている方へ。
『管理』は次善策だ。
人を育てることも忘れずに。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?