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扇風機

扇風機を止めてみたくてしょうがない少年がいた。
指を突っ込んで止めてみたかった。
勇気を出して指を入れてみた。
当たる寸前まで。
もう少し勇気を出して少し当ててみた。
血だらけにならなかったのでホッとした。
弱なら止まるだろう。
止まった。
中ならどうだろう。
止まった。
強ならどうか。
回転する羽根に指を当てるまではやった。
でもやっぱり止めてみたかった。
少年の記憶では、止まったかどうかは覚えてないが、
血だらけになったことは覚えている。


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