【本の感想】『10代のうちに考えておきたい「なぜ?」「どうして?」
今回、紹介する本は近藤雄生さんが書いた『10代のうちに考えておきたい「なぜ?」「どうして?」』です。
あらすじ
「虹は本当に7色?」
「男女の平均寿命はなぜ違う?」
「友だちは多いほうがいい?」
「なぜ学校に行かないといけないの?」
「努力すれば夢はかなう?」
身の回りにはフシギなことやわからないことがたくさんあります。
ちょっと立ち止まって考えてみよう。
「なぜ?」と問うことがあなたの世界を広げます。
本の感想
5年以上にわたって世界各地を旅してきた著者・近藤雄生さん。
これまでの経験で感じたことをもとに、身の回りの不思議なことや疑問に思ったことを回答していく。
不思議に思いながらも、そういうものだとどこかで納得していたので、改めて質問されると回答しづらい。
著者は不思議に思ったことをそのままにするのではなく、「なぜ?」と自分自身に問い、考えることが大事だと言っている。
著者が出した回答を読み、自分なりに考え、また違う答えを出してもいいのではないかと書かれている。
考えることを止めないで欲しいのだと思う。
いろいろな人の意見を聞き、すべてを鵜呑みにするのではなく、その意見の中からでも自分が納得するものを選択してもいい。
または、別の考えを出してもいい。
自分なりに調べて答えを導き出してもいい。
印象に残った言葉
最後に
著者の観点から疑問に回答していくもので、なるほどと思ったものがある。
相談の内容は
「いま悩んでいることについて親友に相談したいのだけれど、たぶん迷惑をかけてしまう。そう思うと相談できません。どうしたらいいでしょうか」
というもの。
きっと誰もが人に迷惑をかけたらダメだと教えてもらったと思う。
自分のことで相手を困らせてしまうかもと思い、グルグルと悩みのことに考えた経験をした人も多いはずだ。
でも作者は
「人は他人に迷惑をかけずに生きることなどできない。だからあなたも他人からの”迷惑”に寛容になりなさい」
と習う国のことを紹介し、迷惑をかけないようにと気にするよりも、迷惑に寛容でいようと諭します。
相手のことを気にするあまり、自分をおろそかにしていた。
この言葉は自分にはない発想だったので、気持ちが軽くなるのを感じた。
このように自分にない回答を出してくるので、自分の中の価値観を変えるチャンスかもしれない。
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