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ボカロ曲 The Cultの歌詞

The Cultの歌詞

From genocide
I survived
so I needed salvation
I got your message

I saw a miracle
But I sacrificed so much
In reality
my heart was slaughtered

Oh! My dearest founder
What does salvation mean?
Will it be kept alive?
Or will we die yah?

I love God
Purely and bluntly
Without knowing that nothing is helpless
It happened suddenly

Oh! My dearest founder
I'm always suffocating
Can I believe in your message?
Is it really the Word of God?

Oh! My dearest founder
What does salvation mean?
Will it be kept alive?
Or will we die yah?

After all
humans do not understand
such as God's will?
I can't believe this is your game

Oh! My dearest founder
I'm always suffocating
Can I believe in your message?
Is it really the Word of God?

Oh! My dearest founder
What does salvation mean?
Will it be kept alive?
Or will we die yah?

I've come to realize that your message is not the word of God
You just brainwashed me
You are fake prophet

God bless you

考察

"The Cult"という曲の歌詞は、宗教的なカルトに関する深い考察を示しています。歌詞全体を通じて、語り手の苦悩と覚醒の過程が描かれており、個人的な経験と宗教的信仰の対立が浮き彫りにされています。

1. 歌詞の概要とテーマ


まず、歌詞の概要を簡単に見ていきます。

- 語り手は「虐殺」(genocide)から生き延びた後、救済を求めていた。
- その救済を宗教的なメッセージの中に見つけたが、その結果として多くを犠牲にし、最終的には心が傷つけられた。
- 語り手は「最愛の創始者」に対して救済の意味を問い、信仰と現実の狭間で苦しむ。
- 最終的に、そのメッセージが神の言葉ではなく、洗脳であることに気付き、創始者を「偽預言者」と非難する。

2. 救済と犠牲


歌詞の冒頭で語り手は虐殺を生き延びたと述べています。これは過去に深い傷を負った経験を示しており、その結果として「救済」を求める気持ちが生じたのでしょう。宗教的なメッセージを受け取ることで、一時的に奇跡を感じたものの、その代償として多くを犠牲にし、心が傷ついたことが示されています。この部分は、宗教や信仰が個人に与える影響を考える上で重要です。信仰が一時的な救いを提供する一方で、それが過度な犠牲を伴う場合があることを示唆しています。

3. 創始者への疑問


歌詞の中で「最愛の創始者」に対する問いかけが繰り返されます。「救済とは何か?」、「その救済は永遠に続くのか、それとも我々は死ぬのか?」という問いは、宗教的指導者のメッセージの真実性や有効性に対する疑念を表しています。ここでは、信仰と現実のギャップが強調されています。信仰に基づく救済が現実の苦しみを和らげるものであるべきだが、それが果たして実際にそうであるのか、語り手は迷い、苦しんでいます。

4. 神への純粋な愛


語り手は「純粋かつ率直に神を愛する」と述べています。しかし、その愛が無力であることを突然に気付かされます。この部分は、信仰の純粋さとそれが現実世界でどのように作用するかの対立を示しています。信仰が純粋であっても、それが必ずしも現実の問題を解決するとは限らないという認識がここにあります。

5. 創始者のメッセージへの疑念

繰り返される「息が詰まる」という表現は、信仰が逆に精神的な束縛や圧迫を引き起こしていることを示しています。ここでは、宗教的メッセージが救済をもたらすどころか、逆に個人を苦しめる結果となっている様子が描かれています。また、「本当にそれは神の言葉なのか?」という問いかけは、宗教的指導者のメッセージの真実性に対する疑念を強調しています。

6. 最終的な覚醒


歌詞の終盤で、語り手はついにそのメッセージが神の言葉ではなく、単なる洗脳であったことに気付きます。創始者を「偽預言者」と呼び、その欺瞞を非難します。ここでは、個人が宗教的なカルトから目覚め、自身の精神的自由を取り戻すプロセスが描かれています。「神の祝福を」と締めくくることで、語り手は最終的に自分自身の信仰と和解し、創始者からの解放を象徴しています。

7. 考察と結論

この歌詞は、宗教的なカルトが個人に与える影響と、その結果生じる精神的な苦悩を深く掘り下げています。信仰と現実の間のギャップ、宗教的指導者のメッセージに対する疑念、そして最終的な覚醒と解放というテーマが巧みに織り交ぜられています。語り手の経験を通じて、宗教的信仰がどのように個人の人生に影響を与えるか、その正と負の側面が浮き彫りにされています。信仰の純粋さとそれがもたらす現実の結果について考えるきっかけとなる歌詞です。

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