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【Antaa QAで学ぶ!】小児の鼠径ヘルニア・妊婦の画像検査・突発性難聴【救急外来での要点まとめ】

医師向け質問プラットフォームとして日々たくさんの質問が投稿されているAntaa QA

様々な専門科の先生方の投稿を日々読ませていただき、いつも勉強させていただいています。

今回は、日々救急外来やICUで勤務している自分にとって勉強になったQAを幾つか紹介させていただきます!

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Antaaとは、医師・医学生向けのオンラインプラットフォームのことです。

日々の情報のアップデートと、日本各施設で活躍されている先生方の近況が知ることが出来て、私自身とても毎回刺激を受けております。

Antaaではこのようなスライド含め、様々なコンテンツがFacebookグループ・アプリで日々配信されていますので、以下のリンクより登録し視聴してみてください!(なんと無料です!)

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⭐️Antaaアプリダウンロードはこちらから👇

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※今回の記事は普段よりお世話になっている、

アンター株式会社COOの西山様含め、

Antaaにて執筆の許可をいただいている記事になります。

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詳細はコチラをチェック👇

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1.小児の鼠径ヘルニアの外科紹介基準について

1つ目は日々救急外来や一般診療で経験することが多い、小児の鼠径ヘルニアについての質問です。

嵌頓してしまうリスクもあるため、初発の鼠径ヘルニアに遭遇した場合にどのタイミングで専門科にコンサルトするかは悩ましいところです…

以下に今回の質問投稿の内容や、その回答を参考に自分なりに学んだことをポイントにまとめました!

実際の投稿をご覧になりたい方は以下のURLをタップして見てください👇

https://qa.antaa.jp/threadId/1656


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2.妊婦の急性腹症に対する画像検査

2つ目は妊婦の急性腹症に対する画像検査についてです。

どうしても腹部の画像検索を行いたい時に注意すべきこと、どのような基準で行っていくかは悩ましいところです。

必要と判断した時のCT撮影、造影剤の使用は許容されるのか…専門科の先生方のご意見は本当に勉強になります!

実際の投稿をご覧になりたい方は以下のURLをタップして見てください👇

https://qa.antaa.jp/threadId/1382


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【妊婦の急性腹症の画像検索について(一部私見も含む)】

●画像検査の優先順

①超音波検査➡②単純MRI➡③単純CT

造影CTは循環動態不安定な場合、血栓症・腸管虚血・大動脈解離などの検査前確率が高い時に考慮

●造影剤使用できない根拠とエビデンスはなさそう

➡臨床的に造影が必要であれば施行して問題ない

・非イオン性ヨード造影剤(イオパミドール)の経静脈的投与で新生児の先天性甲状腺機能低下症の報告はないとする文献もあり、産科ガイドラインでも新生児甲状腺機能低下症、甲状腺腫の可能性との記載はあるが、催奇形性の記載はなし

●造影剤の使用の有無も大切だが、放射線被曝を考慮することはとても大切

 ・造影CTは複数回のスキャンを要する

参考)

産婦人科ガイドライン 妊娠と授乳改訂版

https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.1407212984

https://radiology.ucsf.edu/patient-care/patient-safety/ct-mri-pregnancy

https://www.acog.org/en/Clinical/Clinical%20Guidance/Committee%20Opinion/Articles/2017/10/Guidelines%20for%20Diagnostic%20Imaging%20During%20Pregnancy%20and%20Lactation



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3.突発性難聴の治療と予後の見込み

最後は救急外来でも経験する事がある突発性難聴についてです。

突然の片側性難聴+感音性難聴などの病歴と所見で疑い、耳鼻科にコンサルトした経験もありましたが、その後の治療経過や治療についてはあまりよくわかっていないことも多くありました。

研修医時代に、CO中毒に対する高圧酸素療法ができる治療機材を所属先の病院で見学にいった時、突発性難聴にも使用することがあると聞いて驚いたのを覚えています…

この質問の回答欄にあるように、エビデンスだけでは語れない専門の先生方の意見や具体的な治療方針について知ることができるのはとてもいいですね!

以下に今回の質問投稿の内容や、その回答を参考に自分なりに学んだことをポイントにまとめました!

実際の投稿をご覧になりたい方は以下のURLをタップして見てください👇

https://qa.antaa.jp/threadId/1663


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