わたしはひとりで

わたしは
ひとりで
あなたに
であって
ひとりで
あなたを好きだった
あなたは
たったひとり
わたしを

うまれたときから
ひとりだった
ぶつりてきには
ちがくても
もうながいこと
ひとりでだれかといて
もうながいこと
ひとりでゆめをみた

ゆめは
いつのまにか
だれかをつれてきて
そのだれかが
わたしを
ひとりにしなかった
ひとりでなくなったわたしは

迷子になって
あなたをわすれた
あなたが  したわたしをわすれた
あなたがわたしにしたことは
なにかとてもすてきなこと
でもなにをしたのか
いまでも
言葉にできない

あなたがわたしを
みつけたから
わたしは生きてこれた

わたしがひとりでなくなったから
わたしは
あなたとわたしを
見失った

わたしはひとりだった
あなたもずっとひとりだった
ふたりの目にうつったのは

永遠にのこる
さみしい波の光と

わすれないときめた
やさしい夜の灯り

2023.10.08

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