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万物の"声"が聞こえるADHD

こんにちは。ADHDです。

これまでの自分が、過剰適応していたことに気が付きました。

過去の自分は、人前では常に無理をしてたと感じます。

こんなに苦しんでいるのは、果たして私だけでしょうか。

なぜわたしだけこんなに苦しんでいるのでしょうか。

他のみんなは、どうしているんでしょうか。

今日は、他のみんながどうしているかについて考えてみたいと思います。



みんな社会との距離を頑張って埋めている

人は皆、少し無理して社会に合わせていると思います。
みんなもなんだかんだ努力して偽りの自分を演じているのでしょう。

だから、本当に社会に溶け込んでいる人は凄いと思います。
頑張っているんだと思います。
多分その頑張りを見抜けない人も少なくないのでしょうが、私にはわかります。
見ているだけで、その頑張りがひしひしと伝わってくるのです。

しかし私は、社会に合わせるために必要なコストが人よりも大きいのかもしれません。
どうやら他の人よりも、社会との距離がありすぎるっぽいです。そう捉えるのが今のところ一番腑に落ちます。



人間が発する"声"

私は他者に感情移入するためのハードルが低いのかもしれません。雑に他者に感情移入してしまい、ぐるぐる考えてしんどくなってしまう経験はよくあります。

感情移入する必要はないのに、”声”が聞こえてしまうのです。


大体こんな感じ


雑な説明

これを無理やり説明しようと思います。

①思考形態は拡散型思考(樹木状思考)。頭の中では常に、言語ベースの考えが巡っている(言語能力凸・ADHD)
②思考のスイッチは常にオンになっているため、自分の意志で止めることはできない(ADHD)
③意識する対象は常に移り変わり続ける(ADHD)

・他者の感情を一度考えてしまうと、一瞬のうちにいろんなパターンが浮かび上がる
・そこからもいろんなことがひとりでに派生していく。
・余計なことを勝手に沢山考えてしまって勝手に疲れる


"声"が正しいとは限らない

ただし、聞こえる”声”が、本当に相手の脳内を正しく表しているとは限りません。自分の世界の認識がかなりズレていることを考慮すると、大概は外しているのだと思います。

つまりほとんど存在しない”声”を勝手に聞いて、勝手に膨らませて、勝手に疲れているだけなのでしょう。

もうやめましょうよ!!!
もうこれ以上戦うの!!!やめましょうよ!!!


"声"が聞こえるメリット

一応メリットもあります。それは、異常に創作物に感動できることです。

創作物の登場人物を動かす際、作者には意図が存在します。
明確な意図をもって、感情を描いているはずです。

その意図が、かなりクリアな音質で届いてくれます。
勝手に共感して勝手に感動できます。
かなり涙もろく、よくボロボロ泣いています。
すぐに感情を動かせるので、おトクです。



無機物が発する"声"

ちなみにこの”声”は無機物からも聞こえてきます。

はァ??


無機物の”声”

何か物事を見て、「どういう理屈で動いているのか」と疑問が生じた途端、一瞬にして大量の思考が拡散します。その物事の"声"から逃れられなくなってしまいます。

こうなるともう手が付けられなくなります。「仕組み」だったり「モデル」だったり「概念」だったりを勝手に探求し始めてしまいます。思考が拡散しきって疲れてしまうまで続きます。発作みたいなものです。

既存の別概念との抽象レベルでの共通点を探し出してニマニマしたり、どのような差異があるのかを洗い出して把握したり。

無機物の"声"はセイレーンのようなもので、一度聞いてしまうとしばらく現実世界では生きていけなくなります。コンサータを飲んで船のマストに縛り付けてもらいましょう。


向き不向き

「無機物の”声”が聞こえる」人は、おそらく研究とか起業とかに向いているのだと思います。
しかし、研究は拡散的思考だけでなく、それを論文に落とし込むプロセスが必要です。
起業にしても、大量に発生する事務作業をこなしながら、モデルを回し続ける必要があります。

実際に拡散的思考が必要なのは、どれだけ多く見積もっても全体の2~3割くらいでしょう。それ以外の時間は、コツコツとした作業が要求されます。

そしてご存じの通り私はコツコツとした作業が全くできません(ガハハ)。なぜかって?すぐセイレーンの声が聞こえてくるからさ!(ガハハハ)

ガハハハハ。
ガハ。
そうだよね…私にはできないんだ…
しょんぼり
しゅん…



まとめ

飽きてきたのでまとめに入ります。
私は、常に頭の中でマジカルバナナをしています。そのため、人の"声"がクリアに聞こえます。勝手に人の感情を慮ってしまって勝手にしんどくなったりします。
ただし聞こえる"声"は、発している人の内面を正しく表しているわけではないと思います。

ともかく、万物の"声"が聞こえてしまうことが過剰適応に陥る一つの原因であることは間違いないでしょう。ウームどうしたものか。


同時に、無機物の"声"もよく聞こえます。うまいことハマれば何とかなるんでしょうが、現状うまいことハマっていません。

耳を塞ぐ訓練をしなきゃいけないなと思います。

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