【AWS Certified Cloud Practitioner】紛らわしい用語を比較してみた~その③~
前回に続き、AWS Certified Cloud Practitionerの資格を受ける人向けに、AWSの間違えやすい用語を整理してみました。
その①②
<移行サービス系>
AWS Application Discovery Service
このサービスは、オンプレミスの環境を詳細に調査し、移行計画のサポートをするためのデータを提供します。サーバーの構成、性能データ、アプリケーションの依存関係などを自動的に識別します。これは、クラウドへのスムーズな移行を計画するための基盤を築くために役立ちます。
AWS Migration Hub
Migration Hubは、アプリケーションの移行を一元的にトラッキングと監視するためのダッシュボードを提供します。複数の移行ツールやサービスを統合的に管理し、進捗状況を簡単に確認できます。
AWS Database Migration Service (DMS)
DMSはデータベースの移行を容易にし、最小限のダウンタイムでの移行をサポートします。オンプレミスのデータベースからAWSクラウドへ、またはその逆の移行、さらにはデータベース間の移行もサポートします。
AWS Application Migration Service (MGN)
オンプレにあるサーバーをAWSで利用可能な状態に変換し、移行を自動化するサービスのこと。
AWS Schema Conversion Tool
このツールは、異なるデータベースエンジン間でのスキーマ変換をサポートします。たとえば、OracleやMicrosoft SQL ServerからAmazon AuroraやPostgreSQLなどのオープンソースデータベースに移行する際の変換作業を支援します。
VM Import/Export
VM Import/Exportを使用すると、ユーザーはオンプレミス環境の仮想マシンをAmazon EC2に移行したり、Amazon EC2インスタンスをオンプレミスの仮想マシンとしてエクスポートすることができます。
CloudEndure
CloudEndureは、災害復旧や移行をサポートするためのツールを提供します。最小限のダウンタイムでの移行や、高可用性を求めるアプリケーションのバックアップ・復元をサポートします。
AWS Snow Family
Snow Familyは、大量のデータを物理的にAWSへ移動するためのサービス群です。Snowball、Snowmobileなどのデバイスを利用して、ネットワークを介さずにデータを安全に転送します。
AWS DataSync
DataSyncは、オンプレミスとAWSのストレージサービス間でデータを迅速かつ簡単に転送するサービスです。変更されたデータのみを転送し、高速かつ効率的なデータ移行を実現します。
AWS Transfer Family
Transfer Familyは、FTP、FTPS、SFTPといった標準的な転送プロトコルを利用して、Amazon S3やAmazon EFSへのデータ移行や共有をサポートするサービスです。
AWS Outposts
AWS Outpostsは、AWSクラウドサービスをオンプレミス環境で実行するためのフルマネージドサービスです。これにより、ハイブリッドクラウド環境を実現し、オンプレミスとクラウドの間で一貫した操作とAPIを持つことができます。
<モニタリング系>
Amazon CloudWatch
Amazon CloudWatchは、AWSリソースやアプリケーションを監視するサービスです。メトリクスの収集、ログの監視、アラートの設定など、運用の健全性とパフォーマンスの監視に必要な機能を提供します。
Amazon CloudWatch Logs
CloudWatch Logsは、CloudWatchの一部としてアプリケーションやリソースのログを保存、監視、分析するサービスです。これにより、システムの運用上の問題の特定やトラブルシューティングが容易になります。
AWS CloudTrail
AWS CloudTrailは、AWSアカウントのAPI呼び出し履歴を追跡・監視するサービスです。ユーザーやリソースの活動を詳細に監査することで、セキュリティ分析やリソース変更の監視などに利用されます。
AWS Config
AWS Configは、AWSリソースの設定履歴を継続的に評価し、その設定を所定のガイドラインやベストプラクティスと照らし合わせて監査・評価するサービスです。これにより、セキュリティやコンプライアンスの要件を満たしているかを確認することができます。
AWS Systems Manager
AWS Systems Managerは、AWSのリソースやオンプレミスリソースを一元的に可視化・制御するためのサービスです。パラメータストア、自動化、インベントリ、セッションマネージャなど、多岐にわたる機能を提供して、リソースの運用管理を助けます。
AWS Personal Health Dashboard
Personal Health Dashboardは、AWSのサービスに関するインシデントやメンテナンス情報を提供するダッシュボードです。ユーザーが利用しているAWSリソースに特化したアラートや勧告を受け取ることができます。
<自動化系>
AWS OpsWorks
Chef や Puppet のマネージド型インスタンスを使ってEC2インスタンスの構成方法を自動化するサービス。
AWS Elastic Beanstalk
AWSにアプリを早く簡単にデプロイし、更新管理を自動化できるツール。
コードを使ってプロビジョニング、ロードバランシング、Auto Scalingなどを自動化可能。
AWS CloudFormation
AWSリソースを使ったインフラ構成を、テンプレートに記載したコードに基づいて展開できる自動化ツール。
AWS Systems Manager
AWS Systems Managerは、AWS内外のサーバーとその他のリソースの可視化、監査、管理を一元的に行うためのサービスです。構成の一貫性の確保、自動化スクリプトの実行、パラメータストアなど、多岐にわたる機能が含まれています。
Amazon EC2 Image Builder
Amazon EC2 Image Builderは、Amazon EC2インスタンス用のカスタムイメージを作成・管理するサービスです。ユーザーはGUIを使用して、イメージのビルドとテストの自動化プロセスを定義することができます。
<ゲートウェイ系>
インターネットゲートウェイ
インターネットゲートウェイは、VPCとインターネットの間に配置されるVPCコンポーネントです。これを使用して、VPC内のリソースとインターネットとの間での双方向の通信を可能にします。
Egress-Only Internet Gateway
Egress-Only Internet Gateway(エグレス専用インターネットゲートウェイ)は、IPv6を使用するVPC内のインスタンスがインターネットへのアウトバウンド通信を行うためのゲートウェイです。主に、VPC内のリソースがインターネットからの直接のインバウンド通信を受け付けないように設計されています。
NATゲートウェイ
NATゲートウェイは、プライベートサブネット内のインスタンスがインターネットへアクセスするためのリソースです。しかし、インターネットからこれらのインスタンスへの直接的なアクセスは許可されません。
カスタマーゲートウェイ
カスタマーゲートウェイは、オンプレミスのネットワーク(企業のデータセンターなど)とAWS VPC間のVPN接続における、オンプレミス側のアンカーポイントとしてのエンドポイントを指します。
仮想プライベートゲートウェイ
仮想プライベートゲートウェイは、VPCとオンプレミスネットワーク間のVPN接続における、AWS側のアンカーポイントとしてのエンドポイントを指します。VPN接続またはAWS Direct Connectを使用して、オンプレミスのネットワークとVPCとを接続する際に使用されます。
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