プラットフォームは、プラットフォームでしかない。
Twitterやinstagram、それこそnoteなどの新しいプラットフォームの登場が私たちの生活を変えたというのは言わずもがな。
日常の写真や雑感をツイッターやインスタにあげ、作ったイラストや絵をpixivやpinterestでシェア、作成した音楽や動画をyoutubeやsoundcloudで共有。アーティストや芸能人は自分たちの私生活、日常を共有してファンベースを獲得し、それは有名人だけでなく我々の日常の一部にもなっていく。
こうして私たちの日常は変化してきた。そして、その生活の変化は「プラットフォームの登場」によってもたらされたと皆さん思っているだろう。
ただ、本当にそう?
皆さんは、OFWGKTAというクリエイター集団を知っているだろうか?
OFWGKTAとは、ラッパーのタイラー・ザ・クリエイターを中心にアメリカ西海岸で2008年に結成されたクリエイター集団。メンバーは、ラッパーやミュージシャンから、スケーター、映像クリエイターまで非常に雑多なメンバーが集まっている。
そして彼らはinstagramやsoundcloudといったプラットフォームが登場する何年も前に、Tumblrというブログサービスで、彼らの日常を共有し、彼らが作った楽曲の音源を無料で公開していった。
当時の感覚に立ち返れば、アーティストが謎に包まれた日常を公開することも、自分の音源を無料で配布することもイレギュラー極まりないこと。しかし、彼らはTumblr一つでそうした市場原理を破壊し、一気にスターダムへと駆け上がっていった。
彼らはまだプラットフォームが存在しない時代に、Tumblrを通してトータルコミュニケーションを実行していった。
そして、その後にinstagramなどのプラットフォームが誕生することで、それは我々にとって当たり前のことになる。
OFWGKTAに興味が湧いた方は、是非、ダンチブロードキャスティングの以下の記事を読んでみてください。
そして時は経ち、今はプラットフォーム産業があらゆる商売の主軸になった。
世はプラットフォーム至上主義。だから、Youtubeやinstagram, twitterなどいかにプラットフォームの中でうまく立ち回るかが大事な時代になっている。
ただOFWGKTAから僕らが感じたことは、今あるプラットフォームも、既存のプラットフォームを破壊してきた人の後追いで生まれてきたに過ぎないということ。世界を変える画期的な発明ではあるけれど、同時に、ニーズに合わせて生まれたただの商品だということ。
我々の需要が変われば、プラットフォームだって変わるしなんならプラットフォームなんていらん、という時代だってくるかも。そろそろ現行のプラットフォームが手垢まみれになってきた感覚もあるしね。
もちろん、プラットフォーム上の立ち回りにもすごい能力と努力が必要。ただそのプラットフォームが全てではない。これはめちゃくちゃ便利だから、使うに越したことはないけど、そうしたプラットフォームに踊らされ過ぎると、自分が本当に表現したいものを見失うよ。
ダンチブロードキャスティングは、noteだけじゃなく、サイト、イラストをあげるinstagram、音楽など様々な媒体を通して僕らの「おもしろい」を届けています。
プラットフォームに収まりきらないダンチブロードキャスティングのワールドを、いろんな媒体を通して感じて頂けると、嬉しいです。他人に踊らされるのが嫌いな人は、ぜひ遊びに来て。
カバーイラストを担当してくれてるエノシマナオミさんのインスタグラムはこちら
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