大雪 第六十一候 閉塞成冬
二十四節気は大雪。冬が本格的になり、里でも雪が降るようになる頃ということだそうですが、チェンマイでは、標高1500メートル以上の山間部では、連日のように霜が降りるようになりました。雪ではありませんが、大雪の時候に合っている気がします。
そして七十二候は、第六十一候「閉塞成冬 (そらさむくふゆとなる)」。期間は12月7日~12月11日。
重く垂れ込めた雲によって天地の気が塞がれる、あるいは寒さに天と地の気が互いに通わなくなった閉塞した時期ということだと聞きます。
気に注目するなら気が枯れる、あるいは次の季節に向けて生命力や気を殖ゆらせる時の始まりということでしょうか。
思い返すと、先週より冷え込みは少し緩んでいますし、日没も少しずつ遅くなりはじめています。
でも、日に日に日の出は遅くなってゆくせいか、やはり気持ちや体の感覚は、まだまだ昏く眠たい夜の方へと向かっていくようです。
西の空、金星と木星土星に挟まれた月が少しずつ膨らんでいくのを見ても、輝く部分より微かに地球照でぼんやり見える方に、普段以上に目がゆきます。
いずれにせよ、2月の上旬には徐々に日ざしは強まり、乾いた暑さが兆してくるのです。この貴重な熱帯の冬。(願わくば、あと少し冷え込む日があっても楽しい!)
あとしばらくは、この眠りとほの昏さの気配の中で、冬眠する動物たちのように過ごしてみたい気がしています。