日記：写真には映らないもの

今日も歩いている。護国神社の入り口にあるシーサーのお尻を見ながら、陽が落ちるのを待つ。辺りが暗くなってきたので福岡美術館の側の入り口から大濠公園に入る。一番近くにあるベンチに座る。大濠公園にはよく来るけどベンチに座ることはほとんどない。池の向こう側、僕の正面に福岡タワーがある。空と湖が同じ色だ。たしかこんな感じの構図の有名な絵画があったとおもうけど思い出せない。写真を撮る。陽も長くなって、気温も穏やかになった。季節を感じている。景色が良いから、作りかけの曲をここで作ったらいい感じになるかもと思いパソコンを取り出す。パソコンを開けてすぐ一匹の虫が画面にとまる。「虫にもいい季節だな、パソコンの邪魔だからあっちにいきな」と指でちょんちょんとすると逃げていく。そこまでは良かったんだけど、後から後から僕のパソコンの光めがけて虫が降りてくる。時間をつぶすために、シーサーのお尻を見ていたのに、パソコンの光に虫が集まってくる。とてもいい曲何て出来るわけないし、その場にいるのすら不可能。すぐにパソコンをしまう。虫たちも暖かくなって元気だ。確かに季節は感じたわ。