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WBC 日本野球を応援したくなる - 本好き栗山英樹監督の行動指針

20代のとき、たまたま美容院で読んだスポーツ雑誌「Number」。

WBC 2023 日本代表監督、当時日本ハムファイターズ監督だった栗山英樹さんのインタビューが載っていました。

野球選手を文化人として育てていきたい、という気概を感じました。
栗山監督は選手たちに課題図書のようなものを渡していました。


『木のいのち 木のこころ - 天・地・人』

その1冊が『木のいのち 木のこころ - 天・地・人 』です。

栗山監督の紹介の語り口がおもしろく、僕も購入しました。

法隆寺を管理する宮大工、3代にわたるノンフィクション本です。

600ページほどある重厚なインタビュー形式の本で、日本人のこころや文化の良さをすごく感じることができる作品です。

とてつもなく感動しました。

読み終わった後、心がゾワゾワしたのを覚えています。

読書習慣

栗山監督は選手たちに本を積極的に紹介していました。

例えば、渋沢栄一の『論語と算盤』。

栗山監督は渋沢栄一をこう評価します。私欲なく、人のために尽くし、多くのことをやり遂げた人物。

正しいことは普遍で、全く変わらない。

選手への行動指針です。

初めは自分のためにプレーしていても、家族のため、チームのためのプレーになる。誰かに喜んでもらうことを原動力にする。

そうなると自然と周りから応援されるようになる。
まさに日本代表チームです。

野球が国民的スポーツの理由

川上哲治さんが書いた『遺言』を読むと、日本と野球の関係がよくわかります。

川上哲治さんは、王貞治さん、長嶋茂雄さん時代の監督で、巨人を9連勝に導いた監督です。

野球選手の日本における役割について、はじめて理解できました。

最近は野球選手のスキャンダルもありますが、川上監督は「公の仕事につき高い給料をもらっている以上、そこには社会的責任が伴う」と書いています。

今までは、「芸能人も人間だし……、少しくらいのスキャンダルあるよね」と思っていましたが、この本を読んで180°考えが反転しました。

時代と少し合わない部分もありますが、スポーツ選手の社会的責任について考えさせられます。

教育に関してもかなり説得力のある内容になっていて、すごく勉強になりました。

コロナ後とWBC

ようやくコロナを脱出したな、とWBCを観ていて感じます。

思い出されるのが2020年の野球再開です。

コロナで自粛が続く中での野球再開。僕は野球を積極的に追っているタイプではないですが、監督や選手のインタビューにとても好感を持ちました。

「生活に苦しんでいる人たちに配慮していてイイな」と感じたのを覚えています。

新型コロナウイルスにより人生観がどんどん変わっている気がします。人に配慮できるようになりたいと思います。 

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