第3回目 ふんわり作品シェアお話し会Vol.1「FRANCK MULLER "Infinitely Together"」
2021年6月22日(火)19:00
どうも、最近1歳の娘が家中にマキビシ(a.k.a 洗濯バサミ)を設置し、廊下を歩くたびに振り付けられている男、下村唯です。散らばった洗濯バサミを避け、拾い上げて行く動作がもはや田植え。秋には美味しいお米が廊下に生えればいいのに。
さて、今回僕のDance Shares持ち込み企画の「ふんわり作品シェアお話し会」なるものがスタート。僕が東京在住ということもあり、オンラインでできるお話し会です。
ネットに落ちてるメンバーのおすすめ作品をシェアしつつ、会話するというスーパーゆるい企画。作品の批評や評価、研究をするでもなく、メンバーが同じ作品を見て、喋るだけ。
ありがたいことにメンバーから集まったおすすめ作品は15作品。ガチアーティスティック長編映画から自分の振付作品、JALの公式動画まで、幅広いジャンルの動画が集まりました。
そして今回、その中からルーレットによって選ばれた作品が、
「FRANCK MULLER "Infinitely Together"」
時計ブランド「FRANCK MULLER」のイメージ映像を、アートディレクターの森本千絵さんとエストニアのアニメスタジオnukufilmが共同で製作した作品。
ZOOM繋いで、参加メンバー全員「せーの」で見始めて、動画が終わったタイミングで再集合。各々感想を言うことに。
みんな作品について喋ってるだけなのに、聞いてるとその人がどういう人なのかなんとなく伝わってきて、それとなくわかってくる、ある種の自己紹介みたいな感じになってて楽しかった。自分の事を話してる時以上のことが伝わってる気もして、作品って色々引き出してくるよなーにくいなーと思ってしまう。
内容に関して、企業のブランドイメージ映像だけあって、話の途中から「良い悪いは置いといて、めっちゃわかりやすいし伝わってくるし、作り手はちゃんと顧客を狙ってるよね」「この映像を製作するまでの、企業とアートが組む裏側を知りたい」など、アートとビジネスの話へ。そこから「じゃあやりたいことって何?」「やりたいことやってて(踊ってて)楽しい?」という内容へ話は移行。
いろんなメンバーが自分とアートの向き合い方について話し始め、ちょっとした人生の話になったりも。
今回僕がこの企画をやろうと思ったきっかけが、「コロナでみんなと一緒に劇場に行けなくなって、話す機会が減ったからオンラインでそういうのやりたいなー」という安易なやつだったので、まさかここまで話が及ぶと思っておらず。改めて作品と作品を観る観客の、想像する(させる)力や思考する(させる)力を感じた。にくいなー。
会の最後に、次回のルーレットを行う。次はヤン・シュバンクマイエル監督の長編アニメーション作品「アリス」に決定!長編なので各々事前に作品を見ておく必要はあるが、この回はふんわりなので、別に作品を見ても見なくても参加可能。話を聞いて面白そうだったら見てみようかレベルでOK。
さて、次回は「アリス」がどんなお話しに連れていってくれるのか。時計にバター塗って待つことにしよう。
(下村唯)