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社交ダンスの歩き方は音楽表現のためのものと考えられる

社交ダンスのスタンダード (ワルツとかタンゴとか) の歩き方として、かかと → つま先の順に重心移動をしていきます。
私はこれが人間として正しい歩き方なのだと長年考えていました。

しかし、社交ダンスの歩き方に慣れてしまった私は普段から歩くとすぐにふくらはぎが張ってしまい、都度ほぐさないといけない体になってしまい、悩んでいました。

そして歩き方を調べてみたところ、どうやら人間として正しい歩き方とは、「足の裏全体を一気について歩く」ということのようです。
これはたとえば、ウォーキング、ランニング、登山などの領域で推奨されている歩き方です。こちらの歩き方は、長時間歩いても疲れにくく、ケガをしにくい歩き方です。

社交ダンスの「かかと → つま先」の歩き方は、ポジティブな効果としては以下のようなものになるでしょう。

  • 優雅に見える (ていねいな重心運びが美しい)

  • 音を使い切れる (一気に足をつくと余韻を表現できない)

  • より力強く歩ける

つまり、社交ダンスの歩き方は、音楽表現のためであると言えると思います。
ネガティブな効果としては、足の筋肉を過剰に使ってしまうことだと思います。そのために、足の筋持久力がないと長時間の歩行がむずかしいということになります。

たとえば大きな災害が起きて、安全な場所まで何時間も歩かないといけない、という状況になったとき、推奨される歩き方とは「長時間歩けて、ケガもしにくい歩き方」になるでしょうから、足全体を一気につくベタ足の歩き方が推奨されることになるでしょう。

なので、社交ダンスのスタンダードの歩き方を「人間として正しい歩き方」として考えるのはよろしくないのだと私は考えます。
ダンスの歩き方はダンスをカッコよく・美しく見せるためのものだと割り切って考えたほうがいいように思います。

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