【教育論①】価値観の押しつけをしない

教育関係の仕事をしていると、
ついつい価値観の押しつけをしたくなります。

例えば、「片付けができない人は、ダメである」
片付けができていないことで困るのは、それを指摘した人であり、
単にその人が片付けができないとダメだと思っているだけです。
つまり、片付けができないこととダメであることの間には相関関係はありません。データをとったわけでもありません。科学的根拠もありません。
ただ、自分の周りの人間がおおむねそうなっているだけで、
片付けが苦手だけど大成している有名人も実はたくさんいます。

このように、「~すべき」「~でないといけない」などの「~」に当てはまる部分を、指摘された人本人が考えていればよいのですが、そうではなく、指摘した人が考えているのは、よいとは言えません。

大切なのは価値観の押しつけにならないこと。
「片付けができない人は、ダメである」という否定語に否定語を重ねるような言い方は、価値観の押しつけに近いですね。
一方、「片付けができている人は、勉強もよくできているよ」のように、
肯定+肯定であれば、そういう人は実際にいるし、
指摘された人も真似しようとして考えや行動を変えることができます。

大人は一概にこれまでの経験で子どもにアドバイスをしたがります。
しかし、大切なのは子ども自身が考えて選ぶこと。
決して思考停止にさせてはいけません。

最後に、僕が好きなのは「あるべき姿を考えなさい」です。
これならば、どういう姿がふさわしいかを相手に考える余地があります。
決して思考停止にさせないよう、これからも声掛けをしていくように心掛けます。

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