自然の流れに沿いながら、自然の恵みと向き合う日々。ダーナビレッジ滞在記
西会津町在住のライター、西道です。Dana Villageの活動や魅力をお届けするシリーズとして、今回は2泊3日間、福島県・県民割を利用してDana Villageに宿泊させてもらいました!
加工品づくりを体験してみました!
11月となると、ここの地域はもう冬。秋までの畑しごとが一段落して、厳しい冬をむかえる準備をしているところでした。Dana Villageがある「安座(あざ)」という集落は、町内のなかでも標高が高く、雪がたっぷり積もる場所。それだけ雄大な山々に囲まれ、自然と近いところで暮らしているのがわかります。
Dana Villageには、国内外からたくさんのボランティアスタッフさんたちが集まってきます。みんなのごはんをつくる調理スタッフさん、建物をより丈夫にリノベーションするDIYスタッフさん、農場でとれたお野菜や、いただきものの果物などを加工品にするスタッフさん、などなど。
Dana Villageを中心となって運営しているのはオーナーの美農里さんですが、いろんな人たちのかかわりから、この場が、ここでの暮らしが、なりたっているのが伝わります。
じゃあ、いつもDana Villageではどんなことをしているのか?その一部を体験させていただきました。
まずは、加工品づくり。
同じく美農里さんが代表をつとめているチャルジョウ西会津農場でとれたトマトたちを、ドライトマトにしているところ。この日は、東京からやってきたボランティアスタッフさんが担当されていました。
わたしもお手伝いさせていただきながら、「なぜDana Villageに来られたんですか?」と聞いてみると、「すこし立ち止まって、生き方を見つめ直したかったから」とのこと。東京で看護師として働いているそうで、職場でのようすや働き方に対する違和感、ここに来るまでのストーリーを教えていただきました。
たぶん、ここに来なかったら、出会うことはなかったであろう人。もくもくとドライトマトづくりに励みながら、自分とは異なる視点をもつ人とのおしゃべりは、新しい気づきや発見をもたらしてくれました。
(できたドライトマトをひと口分けてもらったんですが…あまみがすんごい!いつまでも残る余韻…これまでいただいてきたトマトの概念を超えるトマトでした。)
柿のカーテンできました。
さて午後は、干し柿づくり。柿はご近所さんからたっくさんいただいてきたものらしく、一つずつ皮をむいてアルコールに浸し、麻ひもにくくりつけて外干しします。
ほら、ずらりと干し柿のカーテンができました。(笑)
外から見ると、もっとすごいでしょ。(笑)
この干し柿たちは冬の保存食としていただくほか、オーナーの美農里さんいわく、みなさんのお手元に届けられるような加工品をつくろうと考えているんだとか。もし実現できたら、お知らせしますね。
この日、干し柿づくりをご一緒させていただいたのは、ボランティアスタッフさんと、インターンシップ生さん、そして美農里さんのお子さん(のらきくん)。
実家で自然農をやっていたり、大学で環境について学んでいたり、バックグラウンドもさまざま。社会人になって、自分より年上の人たちとお仕事やお話をすることが多かったので、10歳も年が離れた若い人たちの考えやみんなが見えている世界を教えてもらうのは、自分の脳みそがいい意味でリセットされたような気持ちでした。
17時になると、「夕焼小焼」のメロディーが町に鳴り響きます。あたりは真っ暗で、この日のおしごとも終了。日が暮れたら、おうちに帰ってごはんの支度。それが当たり前にできるって、すごくしあわせで、でもたぶん、本来はみんなそうやって暮らしていたはず。
いつも夜中までPCと向き合って仕事をしてしまう自分のライフスタイルに、ちょびっと反省するのでした。
滞在レポート、まだまだ続きます。