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トマトの呪い

おはようございます。

社会福祉士×ダウン症児パパのTadaです。
Tadaのイントネーションは苗と同じです。


ほんとに小さな規模だけど
家庭菜園をしている。

と言っても育てているのは100%妻。

トマトをとても大切に育てていて、ようやく真っ赤なトマトの実がなった。あと少しでパーフェクトレッドトマトになりそうだったその時、事件は起こった。

トマトがない

もう少しでパーフェクトレッドトマトになりそうなトマトだったから見間違うはずはない。近くにいる他のトマトはまだ緑だったし。

さらには
駐車場にヘタらしきものが落ちていた。

その瞬間頭の中で鳴り響くこのメロディー


コレは間違いない。

トマト泥棒だ。

確かに我が家のトマトは取りやすい位置にはある。と言っても道沿いではなく、一応敷地に入る必要もあるから、ぶっちゃけ不法侵入だ。

閑静な住宅街かと思いきやこんな事件が起こるなんて。恐ろしくて夜も眠れない、、、程ではないけど。

しかし犯人を知る術はない。
もしかしたら近所のヤンチャな小学生や
認知症傾向のおじいちゃんおばあちゃんが
強い悪意を持たず悪戯程度の気持ちで取ったのかもしれないし、本当に悪意を持って何者かが取ったのかもしれない。
灼熱の炎天下の中三日三晩飲まず食わずのまま彷徨っていた男がたどり着いた先がみずみずしく真っ赤なウチのトマトだったのかもしれない。

誰が犯人だとしても我が家としては悲しい出来事で、特に妻はとても悲しそうにしょんぼりと落ち込んでいた。

大切に育てたトマトが盗られたことも確かにそうだろうし、はじめ僕はそれですごく落ち込んでいると思っていた。

でも本当に落ち込んでいる理由はポツリと放った言葉の中にあった。

「〇〇(息子)に初収穫してもらおうと思ってたのに」

あー、それは落ち込むよね。
うん、それは落ち込む。
落ち込んで仕方のないことだと思ったし、

同時に妻の優しさに感動した。

彼女はいつも僕にない発想で僕を感動させてくれる。

息子に収穫をさせるなんて発想は僕には1ミリもなかった。「色んな体験をさせてあげたい」なんて普段から言ってるくせに、こんな基本的な場面での体験すら考えてなかった。

失ってしまったトマトは悲しいけれど
これから育つトマトたちのために妻は柵を用意するらしい。即対応素晴らしい。

トマトの実はまだまだたくさん成長中。
次こそは息子の初収穫。

そんな素敵な妻だけど、

「ウチのトマトを盗った人、下痢になれ」

って誰かもわからぬトマト泥棒を呪いという手段で攻撃していた。

下痢っていうところがまた絶妙な罰。
優しくてそれでいてツラい。
我が妻ながらナイスセンス。

近所で下痢になった人いたら犯人だな。

おわり。

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