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3. カターニャ着

さて、カターニャのフォンタナロッサ空港に着いたのは22時過ぎ。乗客が到着口から出ていくと、その途端に空港内のすべての売店が瞬く間にシャッターを閉めてしまった。驚いていると、私たち以外の乗客は地元民のようで、誰も店に寄らない。お迎えの家族と落ち合って車で去って行った。

次の目的地は、カターニャ中央駅(Catania Centrale)。インフォメーションブースで駅(上部写真の茶色で示された建物)行きのバスを聞いて、その場所に行ってみる。バスは待機しているが、バスの切符はどこで買うのか。確認しようと戻ると、ここもブースのシャッターはすでに下りていた。素早い!急いでバス乗り場に戻ると、もう出るから早く乗れと。確認していなくても間違いなく最終便。言われるままに乗ったら、車内で払う場所もない。途中で何人か降りていき、着いたぞという合図で降りた。

カターニャ中央駅に着いた、はず。だが、街灯があってもかなり控えめ、暗くてよくわからない。ここは人がいない。繁華街が向こうに見えるが、電車の都合で、そこまで行く時間はない。ちょうどよく地元民らしい女性が通り、声をかけて教えてもらったが、その方向に見つけた巨大な駅は、その大きさの割にいくつか電気がついているのみ。先ほどの静かな空港を思い出すと、不安だ。まだ電車はある時間だけれど、もうタクシーにしよう。急いで駅前のターミナルまで行き、乗り場を探す。見つからない。近くのホテルの入り口にいたおじいさんにタクシーを呼んでもらえないかと尋ねた。満室だよ!と払われた。めんどくさそうなジェスチャー。イタリア語が通じていないのか、聞いてもらえていないのか。悲しむ暇もない。単語だけでタクシー、タクシー!と言ったら、あれか?と指さす。数台待機していた。あ、ありがとう。乗り場のサインも車の外装も想像と離れていて、目の前にあるのに気付かなかった。

乗り場に着くと運転手の数名に歓迎されたが、タオルミーナのホテルへと言うと、途端に道がわからないな、遠いな、そのホテルは知らない、と言われる。押し付け合い?いや、おそらく本当だ。高速に乗ってもタオルミーナまで50km以上あるようで、カターニャに戻れば日が変わる頃、無理もない。困っていると、1人の長身の運転手が、俺は知ってる!すごくいいホテルだ、と名乗り出た。

ありがとう、よかった!よろしくお願いします、とトランクにスーツケースを入れてもらい、出発。

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カターニャのフォンタナロッサ空港から、カターニャ中央駅への移動方法のサイト。

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今は検索すれば、すぐに分かるので、ありがたいような、そうでもないような。

ルートが同じではないかもしれません。何ブロックか四角く描くような曲がり方をしていたし、駅前では降りていないので。このサイトでは料金が表示されないので、無料? 無賃乗車ではなかったようで安心しました。

あの時に乗った空港のシャトルバスは、無骨でお疲れ様な見た目。

これがカターニャ中央駅の写真。これなら、離れた場所からでも駅だとわかりますね。あの夜の電気はこんなに明るくありませんでした!
https://www.google.com/maps/place/Stazione+Catania+Centrale/@37.5067312,15.0999185,3a,75y,90t/data=!3m8!1e2!3m6!1sAF1QipN0ZETqgdPE1_jKoYai7pa3bEaIYAqL88eBvEQX!2e10!3e12!6shttps:%2F%2Flh5.googleusercontent.com%2Fp%2FAF1QipN0ZETqgdPE1_jKoYai7pa3bEaIYAqL88eBvEQX%3Dw114-h86-k-no!7i4032!8i3024!4m5!3m4!1s0x1313e3356d58d9ef:0x6365adc72364a5c6!8m2!3d37.5067505!4d15.1000124

一緒に旅をしているような気持ちになっていただけたら、うれしいです。 または、次の旅の計画のご参考になれば。