不完全なわたしたち
雲の切れ間から覗く
不完全な満月
痛ましい姿
怖がらないで
青白い残りの欠片を
僕が包み込んであげるから
だから星を無理して照らさなくてもいいよ
悪夢を見なくてもいいよ
僕がそっと抱きしめてあげるから
不完全な満月は
僕の薄らとした
雲で隠してあげるから
手を繋いで
夜の街を散歩でもしようか
一緒にどこか遠くへ
旅にでも出ようか
僕たちのことなんて
誰も見てないから大丈夫
君を見つめるのは
僕だけで
僕だけが
君の存在は嘘じゃないって
嘘じゃないってそう唱えるから
側で聴いて