ブランディングが1番楽しいところ

私はブランドもん好きじゃないから、全然ユニクロでいい!

そういう方、自身の友達でいませんか?
実は、ユニクロにもきちんとブランドがあります。
ユニクロというと『シンプルかつ安い』といったようなイメージはありますよね?
これがユニクロのブランディングなのです。
ユニクロという名前だけで私たちは自然と、どんな会社なのかイメージできるようになっています。
これが『ブランディング』なのです。

逆に、どれだけ品質がよかろうと、どれだけ安かろうと、ブランディングがない物は全く売れないのです。
例えば、1000円で髪を切ることができるこの時代に、5万円で髪を切る美容師さんもいます。圧倒的に高い値段のはずなのに、多くの方がこの美容師を求めてお店に来るのです。
この差額4万9000円こそが、ブランディングと言えます。
どうやって自分のサービスや、商品の価値をあげていくのか?
ここがビジネスをやる上で1番の楽しさだと思います。

ブランディングとは?

では、ブランディングとは一体何のことでしょうか?
混同しがちな、マーケティングや広告を例を用いて比較してみましょう。
マーケティングとは、男女の関係で言うと『あなたが好きです。』と正面切って伝える感じでしょうか。もちろん、私も好き!といってもらえることはあると思いますが、多くの場合『いきなりそんなこと言われても…』となるのが普通だと思います。笑

次に、広告です。広告は不特定多数の人に向けて『君たちが好きだ!』と言っているイメージです。笑
何だか、チャラく思えてしまいますね。笑
当然誰に言ってるのか自身も相手もわからないと言うことは、返事がもらえる可能性は低くなります。

3つめは、PRです。PRは記者やブロガーに取材をしてもらい、記事を相手に読んでもらう。これは第三者が『あの人、あなたのことが好きみたいよ?』といってもらっているイメージです。悪い気はしないですね。笑
しかし、興味を持たなければ…『自分に関係あるの?』と結局のところ相手は離れていってしまいます。

最後にブランディングのイメージですが、これは単純明快。相手側から
『あなたが好き!』と言ってもらうこと

自ら多くのアプローチをすることなく、好きと言ってもらえることが
ブランディングなのです。
正直、ここが本当にしっかりしていれば広告など必要ではなくなります。
ルイ・ヴィトンがビラ配りをしていたら、どう思いますか?
Supremeが半額セールをしていたら?
何だかイメージが崩れてしまいますよね?
ブランディングにも、会社・ロゴのブランディング、色のブランディング、世界観、価格、資格、言葉使い、その会社が持つストーリー、どんな場所でやるかなど、いろんなブランディングがあります。同じコーヒーでもスターバックスのロゴがあれば500円で売れます。赤と黄色の飲食店といえば?マクドナルドを予想する人が多いはずです。この会社といえばこれ!と言われるようなイメージ作りが良いブランディングにつながっていくのです。

こうやってお店は潰れていく…

よく似たお店が近所に2つあるとしましょう。
まずお客さんがこの2つのお店を比較する際、似たようなお店なら価格でどっちにいくかを判断するでしょう。
そうなれば、『価格競争』が始まります。
両店は利益が出るギリギリまで商品の値段を下げてしまいました。
次に競争できるとしたら、サービス競争になるでしょう。
お互いに、あの手この手でお客さんを呼ぼうとしますが、コストがさらに膨らみ利益が出ずらくなります。そうして、コスト削減を行わなければならず広告費、人件費の削減に踏み切ってしまいます。そのため、質の良いサービスができなくなり、多くの人にも知られなくなり、両店共に倒れてしまう…。これがブランディングのないサービスの結末なのです。

先ほどブランディングにはいろんなブランディングがあると申し上げましたが、その中には会社のブランディング(コーポレートブランディング)もあります。現代、これだけ多くの企業があり、情報も簡単に手に入れることができると、必ず商品・サービスを購入しようとする人々は比較をします
しかし、その際に自身のお店やサービスを似たようなお店・サービスと比較させてはいけないのです。自社の競合(似たようなお店、同じ業界)は把握しておきながら、競合を作ってはいけないのが会社のブランディングなのです。
例えば、Googleの収益は90%が広告からきています。普通であれば『自社は広告会社です』と言うところをGoogleはそうは言いません。Googleは検索機能の他にも、スマートフォンや自動運転などを行っているところが印象的で『私たちはテクノロジー企業です』と自分たちで言っているのです。
もし、広告会社であれば他の広告会社と比較されてしまいます。
例えば、スターバックスはコーヒーを売っている会社でしょうか?
答えはノーです。スターバックスは、家でも職場でもない、『第三の場所』空間を売っています。
同じ選手でも、テレビで芸人ばりに喋ったり、歌ったり、本来の仕事以外の仕事をする印象が強い選手など…笑

競合(広告会社・コーヒーショップ)は把握するけど、競合を作らない
(空間を提供する・〇〇専門店にしてしまう)
これが、強いブランディングのある会社が成功していく要素なのです。

価格は目に見えるように

さて、会社のブランディングがあれば、価格にもブランディングがあります。これを読む皆さんは、コーヒーショップを新たに開店しようとしているオーナーだと思ってください。
カフェラテの値段を決めなければいけないので、多くの人の意見を聞こうとアンケートを取りました。
すると…

100人中100人が500円ならカフェラテを買うといい、
100人の中で誰も、1500円ではカフェラテは買わないということを知りました。
1杯のカフェラテを作るのに、300円のコストがかかります

では、いくらでカフェラテを販売したらいいでしょうか?
500円で100人買うなら、その値段にしたくなるのが通常だと思います。
しかし500円のカフェラテが世の中に 溢れかえっている中で同じ値段にしてもなんのブランディングになりません。
そして、万人が望む値段にしてしまうと実は『利益が残らない』ことがほとんどです。
いったいどういうことでしょうか?

まずは、全員が買ってくれる線(100人)と誰も買わない線を繋げてみましょう。

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これで大体、どの価格帯でどれだけの方が購入してくれるのかわかると思います。

これを元に、カフェラテの売上500円×100人で50000円
コストが一杯300円×100人で30000円
売上からコストを引いて利益が20000円…
というようにそれぞれ計算していくと下のグラフのようになります。
少し見にくくなってしまいましたが…笑

画像2

さて、どこの価格帯が1番『利益』が残るでしょうか?
ざっくりとした計算なのはわかっていますが、答えは1000円でカフェラテを販売した時です。
ビジネスをする以上、利益を残すというのは非常に大切なことです。
なんとなく値付けをせずに、このように目に見える形にすることが大切です。そして、このような結果が出たのであれば、1000円以下なら購入するというの人たちは切り捨てていかなければなりません
万人うけする物をビジネスにするのは、利益も残らずさらには
みんなと同じ、『ブランディング』がないということです。


とはいっても1000円でカフェラテ売るって難しい…
そんなん最初からやって大丈夫か?って思えてくるのは共感できます。
しかし先ほども述べましたが、どうやったら1000円で売ることができるのか?これを考えるのがビジネスの楽しいところです。
価値のあげ方としては3つあります。
1つ目は空間の価値を上げる。おしゃれな空間にして癒しを提供する。
2つ目は商品そのものの価値を上げる。原価を高くて美味しい物を提供する。しかし、どちらもコストが大きくかかることがあります。
だからこそ最初の頃や、お手軽にできる3つ目。
お金をかけずにサービスの価値を上げる。値段を下げることなく、お客さんにどうしたら喜んでもらえるか。これを考えていくのが1番のビジネス価値を上ていく方法だと思います。

ヤマハはいきなりピアノ買ってくださいなんて言いません。
ピアノ教室を開くから、習っている方が買っていくのです。
クッキンググッズも、料理教室を開くからそこで使うクッキンググッズが売れるのです。

商品を売りたければ商品を売るな。

この時代の鉄則ですね!!

長くなりましたが、アウトプット読んでいただきありがとうございました。
私もいい勉強になります…笑


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