見出し画像

OTHER EXERCIZE


全てのエクササイズはEmotional Memoryに繋がるが、入り口の違いで身体の機能の仕方が変わる。

俳優が台本からキャラクターのイメージを掴んでいないと、何が必要でどう機能させるか?がハッキリしない。

よく感情を込めて一生懸命演じている人を見かけるが、ピントがズレていて可哀想なぐらい空回りな状態だ。

(例)
精神不安定なキャラクターが決断を迫られている。ただでさえ心が不安定なのに、決断を迫られているなら追い込まれている状態である。どう演じたらよいか?

カメラはアップでよってくるだろう。

一般的にはsoundを使いますが、どんなsoundが効果的か?個人差もある。どんなキャラクターを演じたいか?で選択も変わるが、俳優のセンスが光るところでもある。
(ゴッドファーザーII、アル・パチーノがレストランで敵対するマフィアを拳銃で撃つシーンを参照)

エキササイズでは、違う設定で違うsoundを繰り返し練習することで俳優の引き出しが多くなる。

アル・パチーノはsoundを多用する事で有名だが、ヒートで悪役のボスとして、ロバート・デ・ニーロが運転する車を覗き込むシーンもsoundを使っている。実際の撮影だと誰も乗っていない。覗いた正面にはカメラがある。キャラクターの立場、緊張感あるシーンだ。パチーノのカメラアップ。彼はsoundを、彼のメソッドで機能させている。

次回からは、Emotional Memoryについて詳しく紹介していく。

DAN KOJI
https://www.dankoji.info/