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センスメモリーと集中力

演技前の集中力が明確でないと、緊張で周りが見えなくなり、自分が何をやれば良いのかも分からなくなる。辛うじて演技が終わった後は、身体が宙に浮き立ってただけで演技にはほど遠い状態になるのだ。

「Stage Fright」。 これもActor's Problem(俳優の問題) と呼ばれる現象の一つで、演技は出来るのに本番になると実力を発揮出来ない俳優の現象だ。

カメラを目の前にして周りから来る空気感が真剣であるがために、凄い圧力を感じてしまう。そしてその圧力に押しつぶされ自分が準備して来た事が何もできなくなってしまう。

メソッドアクティングの真髄は集中力。

カメラへのパフォーマンスなら、カメラに対して目線を決める。
センスメモリーの選択としては、Sight(視覚)、Sound(聴覚)のどちらかが有効である。場合によってはOut Of Spacial Object を使う。

準備では左脳、右脳の両方を使うが、演技中は右脳の世界。

演技前の準備に台詞を追うと左脳が機能する。特に演技前は右脳を使うべきだ。センスメモリーは五感を使う。そして俳優の演技は感性の世界。感性をフルに使えれば練習して来たことが自然に出てくる。その時、空間が変わるのだ。

DAN KOJI
https://www.dankoji.info/